(53)『古事記』「オオクニヌシ」の系譜
「オオクニヌシ」の子供は180人!
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『古事記』「オオクニヌシ」の系譜

これまでのあらすじ

兄たち八十神のいじめに耐え、スサノオの試練に耐え、正妻「スセリヒメ」の他に「ヤガミヒメ」「ヌナカワヒメ」とも結婚した恋多き男「オオクニヌシ」。

前回は嫉妬した「スセリヒメ」と仲直りして仲良く暮らしました。

で終わりましたが、「古事記」の次の章は「オオクニヌシ」の系譜です。

不思議なことに系譜に「スセリヒメ」も「ヤガミヒメ」も「ヌナカワヒメ」も載っていません。

「オオクニヌシ」の系譜

この章に書かれている妻は3人。

宗像三神の1柱「タキリビメ

出自が書かれていない「カンヤタテヒメ

ヤジマムジ」の娘「トットリヒメ
だけです。

子供も180人(とても沢山という意味)いるということですがここに記されているのは

タキリビメ」との間にできた「アジスキノタカヒコネ」と「シタテルヒメ

カンヤタテヒメ」との間にできた「コトシロヌシ

トットリヒメ」との間にできた「トリナルミ
4人だけです。

系譜はその後「トットリヒメ」との子孫についてのみ記されています。

そして 「スサノオ」の息子「ヤシマジヌミ」から「オオクニヌシ」を含めた「トオツヤマサキタラシ」までの15柱を
十七世の神(トオマリナナヨノカミ)」というと書かれています。

「十七世の神」について

十七世の神」というのは「古事記」にのみ出てくる表現で「日本書紀」や「出雲風土記」には登場しません。

15柱しかいないのに17と形容する理由は不明です。

意図的に2柱ほど歴史から抹殺されたのかもしれませんし、数え間違えただけかもしれません。

いずれにしても出雲系の神の系譜と天皇系の系譜をしっかり分けることが目的の一つであり、出雲系は神々から祝福されながらも人間に近づいた存在だと示したかったように思います。

はるさん的補足
「オオクニヌシ」に恋愛譚が多い理由

オオクニヌシ」といえば男女問わずとにかくモテるイメージです。

常に強力な誰かに恋愛抜きでも助けられ愛される男

日本神話一の美男ですし優しく賢い。

行く先々の美女を虜にし、女性側が惚れることによって結婚し、そこの土地も平定してしまう(大きな仕事をする)、、、男性の理想なのではないでしょうか。

恐らく多くの国造りの神々の功績を「オオクニヌシ」一人にまとめたのだろうという説が有力です。

そして男性の夢を集約したような「オオクニヌシ」ですから各地で「うちの集落の祖はオオクニヌシの子孫だ」と言いたがる方々が多く、「オオクニヌシ」の子供は180人いた❣️という説が出来たのかもしれませんね。

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コメント一覧
  1. 才色健躾 より:

    納得しました。
    有名処と「関り」を持つことで誇りは生まれ位も高くなります
    現代と変わりませんね。
    私の考える出雲の国とは地上ではなく天空に存在していたのではないかと…

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      オオクニヌシと繋がっていたというのは先祖がスサノオやさらにイザナギまで繋がっていますものね。
      出雲大社の昔の模型を見るとテッペンは雲の上のようです!

  2. ひさこ より:

    出雲系の神と天皇系の神を分ける、というのは、面白いですね。
    出雲系が人間に近くなる、と言うのは、天皇系は神に近いままということでしょうか?…

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      これから大和系が出雲系を滅ぼすので、出雲系が神だと色々不都合なのだと思います。
      スサノオや(イザナギとイザナミの子である)オオヤマツミの直系であるオオクニヌシではあるけれど、17世も経つともはや人間に近いという主張なのではないかと言われているようです。

  3. さゆ より:

    系譜っていう章があるんですね。出雲の神の祖先は、クシナダヒメとスサノオの子のヤシマジヌミとコノハナチルヒメとの間にできた子孫のオオクニヌシ。
    天皇系は、アマテラスとスサノオの孫のニニギとコノハナノサクヤヒメとの間に生まれた子孫ですね。
    日本神話一の美男ってことは、オオクニヌシは、上の像よりも、神話タロットの勾玉ノ拾の「オオクニヌシ」の方が本物に近いのでしょうね。
    オオクニヌシの子孫を主張した集落が多くて子の数が増えたお話し、うちこそが元祖○○饅頭屋と同じで、面白いです。
    ヤジマムジとヤシマジヌミは似てるけど別ですよね?

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      系譜という章があるんです。
      古事記編纂後、後から入れたかもしれないとも言われています。
      流れからしてスセリヒメやヤガミヒメがいないのが不自然ですものね。
      オオクニヌシはコノハナチルヒメの子孫で正しいです。
      お顔はわからないですね。笑
      でも美女から一目で惚れられる容姿ということなんですよね〜。笑
      オオクニヌシは全国(諏訪あたりまでか?)を制覇していることになっているので、かなりの場所に行ったのでしょう。
      オオクニヌシの子孫ということはスサノオやイザナギの子孫でもあるので主張したがるのも理解できます。

    • harusan0112 より:

      ヤシマジヌミはスサノオの息子、ヤジマムジはトットリヒメの父、違う神です。
      神さまの名前が長い上に似ていて覚えられません。私も主要な神のお名前の一部しか覚えていないです。
      えらいすみません、って感じです。

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