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『日本神話タロット』「オオクニヌシの駆け落ち」
これまでのあらすじ八十神達にイジメられてスサノオに助けを求めて根の堅洲国まで行ったオオクニヌシですが、スサノオのことも怒らせてしまい、試練を与えられます。
その都度「スサノオ」の娘スセリヒメの助けもあり難題をクリアしていきます。
『日本神話タロット』勾玉ノ拾
「オオクニヌシ」
カードの意味
・正位置
繁栄、より良い人間関係、永続
・逆位置
金銭トラブル、行く末の不安
『日本神話タロット 極参』
勾玉ノ拾
「オオクニヌシ」の解説文(写し)
眠ったスサノオの髪を柱に縛り付けると「生太刀」と「生弓矢」と「天の沼琴」を奪い、スセリヒメを担いで駆け落ちをしました。スサノオは怒りましたが、同時に大胆なことをするオオナムチに感心し、認め、これからは「オオクニヌシ」となのるようにと名を与えました。
オオクニヌシはスセリヒメと出雲へ向かい、国を平定するために国作りを行って行きました。
参考記事
「古事記」におけるこの場面
「オオクニヌシ」は眠った「スサノオ」の髪を広間の柱に結びつけ、部屋の入り口を500人引きの大石で塞ぎ「スセリヒメ」を背負って逃げました。
「スサノオ」の生弓矢(イクユミヤ)と生太刀(イクタチ)と詔琴(ノリゴト)を持ち出して、、、。
生太刀とは威力のある剣
詔琴とは神勅を響かせる琴のこと です。
詔琴とは神勅を響かせる琴のこと です。
ところが詔琴が木に当たり大きな音をたてて大地を揺らしてしまいます。
「スサノオ」は驚いて起き上がり、建物を引き倒しましたが、髪はなかなか解けません。
その間に「オオクニヌシ」は「スセリヒメ」と逃げ「根の堅洲国」入り口まで辿り着きました。
そこで迫ってきた「スサノオ」ははるか遠くの坂の上を見上げて
スサノオ
お前がもっている生太刀と生弓矢で八十神を坂の尾根に追い伏せ、川の瀬に追い払って、お前がオオクニヌシとなり、「スセリヒメ」を正妻として、宇迦(出雲)のふもとの地中の岩盤に宮殿の柱を太く立て、棟には千木を空高く立てて住むが良い。
こいつめ。
こいつめ。
この時「スサノオ」に「オオクニヌシ」という名前を与えてもらいます。
(それまでは「オオナムチ」という名前でした。)
「オオクニヌシ」とは地上の最高神のことなので、「スサノオ」が「オオクニヌシ」を本格的に認めたということを意味しています。
(それまでは「オオナムチ」という名前でした。)
「オオクニヌシ」とは地上の最高神のことなので、「スサノオ」が「オオクニヌシ」を本格的に認めたということを意味しています。
はるさん的補足
「スセリヒメ」と「オオクニヌシ」の地上への駆け落ち
「オオクニヌシ」が根の堅洲国に行って、地上に戻るまでを復習しましょう。
①紀伊國(木の国)から根の堅洲国に向かう。
②「スセリヒメ」と結婚。
「スセリヒメ」は「スサノオ」が「オオクニヌシ」に与えた試練の手助けをする。
③「スセリヒメ」と地上(出雲)に駆け落ち。
②「スセリヒメ」と結婚。
「スセリヒメ」は「スサノオ」が「オオクニヌシ」に与えた試練の手助けをする。
③「スセリヒメ」と地上(出雲)に駆け落ち。
が、その前に恋多き男「オオクニヌシ」の恋物語が続きます。
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