(48) 『日本神話タロット』勾玉ノ玖「スセリヒメの救済」

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『日本神話タロット』勾玉ノ玖「スセリヒメの救済」

これまでのあらすじ

オオクニヌシ」は八十神達に嫉妬され命を狙われます

2回殺され、その度に生き返りましたが、八十神が狙いにくるのでスサノオのいる根の堅洲国に行き助けを求めることにしました。

しかし根の堅洲国に着くなり「スサノオ」の娘「スセリヒメ」と契りを交わしてしまい「スサノオ」にも試練を与えらます。

『日本神話タロット』勾玉ノ玖
「スセリヒメの救済」

カードの意味

正位置
成果、独立、優雅な生活

逆位置
浪費、孤立、無駄

『日本神話タロット 極参』
勾玉ノ玖
「スセリヒメの救済」の解説文(写し)

追い返したい一心のスサノオから嫌がらせを受けているオオナムチに、スセリヒメは様々な手助けをします。

スズメバチやマムシからは比礼(ヒレ)を渡して守ったり、シラミ取りにはムクの実と赤土の勾玉を渡し、オオナムチに噛み砕かせ、ムカデを噛み砕いているよう見せたりしました。

スサノオはさすがに感心しました。

オオナムチの手さばきは素晴らしく、スサノオは気持ち良くて寝入ってしまいました。

参考記事

「古事記」におけるこの場面

「「日本神話タロット」では「スサノオ」の試練と
オオクニヌシ」の対応(「スセリヒメ」の救済)を分けていますが
古事記」では試練と対応が都度書かれています。

ですので「古事記」におけるこの部分については(47)「スサノオの試練」と同文になります。
オオクニヌシ」が「スサノオ」の元に行くと、娘の「スセリヒメ」が現れました。

2人は一目で惹かれ合いすぐに契りを交わしました。

スセリヒメ
とても麗しい神様がいらっしゃいました
スサノオ
こいつは葦原色許男(アシハラシコオ)
と言って家の中の蛇の部屋に寝かせました。

葦原色許男」というのは葦原中国の勇敢な男という意味です。
スサノオ」は一目で「オオクニヌシ」を認め婿として試練を与えていたものと思われます。


スセリヒメ」は蛇を祓う呪力のある比礼(ヒレ)を夫の「オオクニヌシ」に授けます。

比礼というのは呪力を持ったスカーフのような物です。


スセリヒメ
蛇が噛みつこうとしたらこの比礼を振って追い払いなさい。
言われた通りにすると本当に蛇は大人しくなりました。

次の日はムカデと蜂の部屋に入れられましたがまた比礼のおかげで無事出ることができました。

続いて「スサノオ」は矢を放ち
スサノオ
矢を取ってこい
と「オオクニヌシ」に命じ火を放ちました。

辺りは炎に包まれました。

するとネズミが現れ
ネズミ
中はカラッポ、外はすぼまっている。
そこで「オオクニヌシ」はその場所を踏むと穴に落ち、その上を火が燃え過ぎて行きました。

ネズミは「オオクニヌシ」に矢を差し出しました。

スサノオ」は「オオクニヌシ」が死んだと思い野原に立ちましたが、「オオクニヌシ」は姿を現し「スサノオ」に矢を差し出しました。

次に「スサノオ」は「オオクニヌシ」を家に連れ込み
スサノオ
頭のシラミを取れ
しかし頭にいたのはムカデでした。

すると「スセリヒメ」は「オオクニヌシ」に
ムクの木の実と赤土を与え「オオクニヌシ」がムカデを噛み潰しているように見せました。

スサノオ」はさすがに感心しました。

はるさん的補足 
助けてもらってばかりの
「オオクニヌシ」

スセリヒメ」を祀る 出雲大社内の「大神大后神社
オオクニヌシ」は数々の苦難に見舞われます。

しかし自身では克服していません。

八十神に燃えた岩を落とされ死亡
「キサガイヒメ・ウムギヒメ」に助けられる

八十神に木に挟まれ死亡
母神に助けられる

「スサノオ」に蛇が這い回る部屋に閉じ込められる
ムカデと蜂だらけの部屋に閉じ込められる
「スセリヒメ」にもらった比礼を振ってクリア

野原で火攻めに遭う
ネズミに助言をもらう

「スサノオ」の頭にいたムカデを取らされる
「スセリヒメ」に渡された木の実と赤土を使ってクリア
日本を平定した神は他人に頼りっきりなんだろうか?という疑問も湧きませんか。

しかし古代「戦争の勝利は神のご加護」だと考えられていたようなのです。

つまり「神が味方するのに相応しいと見極めた人を助けていた」と考えられていたのです。

ですから 「オオクニヌシ」は自分で何もしていないのではなく、何度も神に認められたと理解すると納得できますね。

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