(17)『日本神話タロット』運命の輪「月齢」「日の変化」
運命の輪 左「月齢」、右「日の変化」 

(17)『日本神話タロット』運命の輪「月齢」「日の変化」

 『日本神話タロット』には「運命の輪」のカードが2枚あります。
この記事で、2枚とも紹介させていただきます。
これまでのあらすじ

イザナギ」のによって生まれた「ツクヨミ」は姉の「アマテラス」に、「ウケモチ」という女神の様子を見にいくよう命じられます。

ツクヨミ」が訪れると「ウケモチ」は口から食物を出して「ツクヨミ」をもてなしました。

それを見て「ツクヨミ」は
汚らわしい
と言って怒り「ウケモチ」を殺してしまいました。

それを聞いた「アマテラス」は「ツクヨミ」に「もう会いたくない」と言いました。

(17)『日本神話タロット』運命の輪「月齢」「日の変化」

「運命の輪」のカードの意味

正位置

転換期、チャンス、変化、幸運の到来、運命

逆位置
急降下、すれ違い、延期、好機を逃す、不運

『日本神話タロット 極参』運命の輪「月齢」「日の変化」の解説文(写し)

運命の輪 左「月齢」、右「日の変化」 


月齢」(上の写真左)

月は日によって姿を変えます。

体調などもそれに合わせて変化をしています。

満月から半月、三日月、新月と姿を変え、また新月から三日月、半月、そして満月となります。

こちらの「運命の輪」のカードは月齢を表すカードとして描いています。



日の変化」(上の写真右)

太陽が昇り朝になり、そして太陽が沈むと月が出て夜になります。

1日の移り変わりは全てのものに等しく平等に与えられています。

東から太陽(アマテラス)が昇り西の空に落ちていきます。

すると追いかけるように月(ツクヨミ)が東の空から昇ります。

参考記事

「日本書紀」に於ける「日月分離」の神話

ツクヨミ」が「ウケモチ」を殺してしまうエピソードは「日本書紀」にのみ書かれた神話です。

アマテラス」は「ツクヨミ」の凶行を知って怒り、それ以来「」と「」は一日一夜隔て離れて住むようになりました。

これが日本の「日月分離」の神話と言われています。

月が新月になるのは太陽との黄経差が0度、すなわち見かけ上太陽と並んだ時であり、
満月になるのは黄経差が180度、すなわち見かけ上太陽から最も離れた時であることを説明した神話と考えられています。

はるさん的補足

三峯神社(埼玉県)の「伊勢神宮(アマテラス)」と「月読神社(ツクヨミ)」

なぜ日本神話で月や星の神が軽視されているか

月の神」とされる三貴子の一柱である「ツクヨミ」や
星の神」とされる「香香背男(カガセオ)」については「日本書紀」でごく簡単に触れるだけで終わっています。

古事記」には「星の神」は名前すら出てきません。

古代日本人が月や星や関心を持っていなかったとは考えづらいので、
高天原を支配し天皇の祖神であるとした「昼の神アマテラス」の対極にある「夜の神」を悪者に仕立てる必要があったと考えられます。

ウケモチ」を殺した「ツクヨミ」同様「香香背男(カガセオ)」も「天にいる悪い神」という設定で出てきます。

古代人の生活実感とは別に、「太陽神アマテラス」を中心とする神話体系の中では、月や星の神の伝承は意図的に軽視されたのだろうと思われます。

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