『日本神話タロット 極参』 鏡ノ玖 「ホデリとホオリ」
「鏡ノ玖」 カップの9

『日本神話タロット 極参』 鏡ノ玖 (カップの9)

「ホデリとホオリ」

「コノハナノサクヤヒメ」が火中出産をして産んだ御子のうち、「ホデリ」は海幸彦、「ホオリ」は山幸彦となります

2人はそれぞれ釣りや狩りをして過ごしていましたが、獲物を獲る道具を交換したところから、事件に発展してしまいます

参考記事

この記事に出てくる神々の系譜

注: 火中出産では3人の御子が産まれました

「古事記」では、その内の「ホスセリ」については「産まれた」という以外は登場しません

鏡ノ玖 (カップの9)の意味

正位置
幸福、願いが叶う、成功、栄誉

逆位置
暴挙、援助を失う、読みを間違える

『日本神話タロット 極参』 鏡ノ玖 (カップの9)の解説文(写し)

「ホデリ」(海幸彦)と「ホオリ」(山幸彦)は名前の通り、漁と猟が得意でした

ある時「ホオリ(山幸彦)」は
「本当に自分は猟が得意なのか?もしかしたら漁の方が得意なのではないか?」
と思い、(「ホデリ(海幸彦)」に)無理を言って道具を交換してもらいます

が、糸が切れてしまい、「ホデリ(海幸彦)」の大事な釣り針を無くしてしまいます

怒った「ホデリ(海幸彦)」は
「(釣り針を)探してくるまで、(猟の)道具を返さない」
と言い 「ホオリ(山幸彦)」を責めます

困っていると、そこに現れた「シオツチノカミ」が
「海底にあるワダツミの宮にあるかもしれない」
と、教えてくれました

「ホオリ」(山幸彦)が「シオツチノカミ」と出会った場所とされる青島神社

青島神社(宮崎県)

「ホデリ」(海幸彦)と「ホオリ」(山幸彦)の仲違い

 この記事は「古事記」による伝説で書いていきます
「日本書紀」では内容が異なります
「古事記」では2人は「海佐知毗古」「山佐知毗古」という漢字で書かれています

この「佐知」は獲物であり、「幸運を得る」という意味があると考えられます

つまり、「ホオリ」(山幸彦)は「山で幸運を得る男」という意味なのです

そして、彼らの道具も「佐知」という言葉で著されています

2人とも天津神ですから、彼らに与えられた道具「佐知」はただの道具ではなく、神から与えられた特別な物だと考えられます

「古事記」によると「ホオリ」(山幸彦)「ホデリ」(海幸彦)
「お兄さんの佐知(釣り針)と交換して欲しい」と、頼んでも2度断られ、3回頼んでようやく貸してくれたことになっています

やっと釣り針を手にしたのですが、「ホオリ」(山幸彦)は全く釣ることができませんでした

その上、釣り針を無くしてしまいます

「ホオリ」(山幸彦)は自分の劔で500個の釣り針を作っても、1000個作っても、「ホデリ」(海幸彦)
「正本(セイホン)の釣り針を返せ」
と言って許してくれませんでした

困った「ホオリ」(山幸彦)が海辺で泣いていると、「シオツチノカミ」が現れ、
「海の神ワタツミの宮(海神宮)に行くといいだろう」
と、言い、竹籠でできた舟に「ホオリ」(山幸彦)を乗せてくれました

そして
「このまま乗っていれば、「ワタツミの宮」に着き、あとは「ワタツミ」がなんとかしてくれるだろう」
と、言います

『日本神話タロット 極参』 鏡ノ拾 (カップの10)に続く

参考

「古事記」では、この時はまだ神は海も陸も自由に行き来できていたという設定になっています

私が大学で受けた授業では、教授が
「このような位置関係ではないか?」と解説していました
神話ですので、解釈は色々あります

あくまで参考として載せました

「シオツチノカミ」とは

この「シオツチノカミ」という神は 「古事記」ではここでしか登場しません

突然あらわれて「ホオリ」(山幸彦)と出会った時にすぐ、「ホオリ」(山幸彦)に「虚空津日高(ソラツヒコ)ですね。どうして泣いているの」と、聞きました

虚空津日高(ソラツヒコ)」という名前は、天(高天原)と地(葦原中国)を繋いでいる男という意味です

シオツチノカミ」は一目で、「ホオリ」(山幸彦)地の至尊者だと見抜きました

そして、的確なアドバイスをしてくれました

そのことから、「シオツチノカミ」は潮流や海路、航路を司る神であり、また東北平定に功があったとされ、宮城県の「塩竈神社」などに祀られています

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