[節制]の絵の「アイリス」と「天使」?「神」?について
ジャーマンアイリス

「節制」のカードに描かれているアイリス

「ウェイト版タロットカード」には 絵の中に色々な意味が込められている と言われています
ウェイト版「節制」
「節制」のカードには 「天使のような人物」が描かれています その足元に「黄色いアイリスの花」 が咲いています

「アイリス」の色に注目

「アイリス」=「あやめ」 と思うと、「黄色いアイリス」に 少し違和感がありませんか 日本人なら このような感じの「あやめ」を 思い浮かべるのではないでしょうか
佐原あやめ祭り
でも、ウェイト版タロットを考案した アーサー・ウェイト氏も 画家のパメラ・スミス氏も イギリス人です 参考記事 なので画面一番上の写真のような 「ジャーマンアイリス」を思い浮かべて 描いたのだと思われます ご覧のように「ジャーマンアイリス」は 多彩な色があるようです

「ジャーマンアイリス」の花言葉

「ジャーマンアイリス」の花言葉は 「使者」「恋のメッセージ」「吉報」 「知恵」「希望」 です ですが、「黄色いアイリス」は 花言葉が「復讐」なのです もし、あえて黄色を選んで描いたのであれば 「節制」が甘いカードではないことを 伝えたかったのではないでしょうか 何事も偏らない「中道の精神」を 貫かないと、他人との関係で 恨まれることがありますよ、と 言いたいのかもしれません

「アイリスの花」はギリシャ神話の虹の女神「イーリス」に由来している

アントニオ・パロミノ「空気の寓意:へラとイーリス」(1700年)プラド美術館
この絵の右側が「イーリス」です 「節制」のカードの「アイリス」の花は 過去の経験と現在を調和して 美しい虹をかけることを 象徴しているそうです 参考記事 ではどうして、「アイリス」が虹を象徴するのでしょうか

ギリシャ神話の出てくる女神「イーリス」とは

女神「イーリス」は「ヘラ」に仕えていましたが 「ヘラ」の夫、「ゼウス」にしつこく言い寄られて しまいます

「イーリス」は「ヘラ」に 「ゼウスを自分から遠ざけて」と 頼みました

「ヘラ」は、正直で美しい「イーリス」に 感動し、虹色の首飾りを与えました

そして、大空を渡る翼を授け、 お酒を3滴ふりかけました

その時に「イーリス」の身体から こぼれたお酒が地上に注がれ、 そこに「アイリス」が咲いた と、されています

「イーリス」が絵画で描かれる時、 天使のような羽根と虹と共に描かれることが 多いようです

「イーリス」の伝令以外の役割

「イーリス」は伝令や説得をする役割の女神として 『ギリシャ神話』に何度も登場します

しかし、ヘーシオドスの『神統記』 によると、「イーリス」の役割は伝令だけではなかったようです

『神統記』によると
神々の争いが起こったり 嘘で欺こうとすることが 起きた時、 「ゼウス」は「イーリス」を冥府に 派遣して 地下を流れる大河「ステュクスの水」 (黄泉の川の水)を汲んで来させました

ゼウスは神々にこの水を飲ませ 更生を宣誓させます

しかし、その宣誓に背いた神は 1年間は仮死状態になり 9年間はオリンパス山から追放された そうです

「イーリス」がゼウスに信頼された女神だったことや、甘いばかりでない女神だったことがわかります
ギリシャ オリンパス山

「節制」のカードの絵

改めて「節制」のカードを 見てみましょう

ウェイト版「節制」
「節制」のカードの「天使?神?」は 赤い羽根をつけています

「赤い羽根の天使」といえば 「ミカエル」なので、 一般的にはこの絵のモデルは 「ミカエル」だと言われています

大天使ミカエル
でも、この絵の「神?天使?」は水を汲んでいます
もしかしたら「ステュクスの水」かもしれません

そして後ろには山の絵が 見えます
もしかしたら山は「オリンパス」かもしれません

となると、もしかしたら、 このモデルは「イーリス」かも しれませんね

「イーリス」は天地を結ぶ「虹」として 迅速に遠くの土地でも海底でも 移動することができる女神です

「ウェイト版タロット」では「虹」を描く代わりに、「アイリス」を描いたのかもしれません

おまけ

アイリスクォーツ
アイリスクォーツ」という 名前の宝石があります

内包物によって 光を「虹色」に反射させる クォーツです

でも「レインボークォーツ」ではなく「アイリスクォーツ」という名前です

西洋では 「アイリス」=虹
がイメージが定着していることがわかりますね

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