🤍スーパーに行くと、
美味しそうなカブがたくさん並ぶ
季節になりました。

大根とカブって、少し似ていて、
栄養素もほぼ同じですが、
大根は身体を冷やし、
カブは温めるんです。

カブは寒い時期ほど甘みが強まります。

日本で作られているカブにも
様々な種類がありますが、今回は、
上の写真のような白い小カブについて
書いてみたいと思います。


🤍カブの旬と産地

旬は2回あります!

3〜5月と10〜12月です、

主な産地は、千葉県、埼玉県、青森県
ですが、昔から、
各地で栽培されていたため、
京都の「聖護院カブラ」や
長崎の「長崎赤カブ」など、
各地の名前がついた
ブランド品種が多いのも
カブの特色です。


🤍カブの歴史

カブは世界中で栽培されていますが、
アフガニスタン原産のアジア系と
中近東から地中海沿岸原産のヨーロッパ系
の2種類に分かれます。

日本人も古くから食べていたとされ、
「古事記」にも登場します。

下巻に仁徳天皇が

山方(やまがた)に 蒔けるあをなも
吉備人(きびびと)と 共につめば
楽しくもあるか

と、お詠みになった和歌が載っています。
この「あをな」というのはカブのことと
されています。


仁徳天皇が妾である黒日売(くろひめ)
に贈った恋の和歌です。

🪨仁徳天皇の恋に興味のある方は、
 仁徳天皇の皇后である
 石之比売命(いわひめのみこと)
 の嫉妬を説明した文を
 ここにリンクしておくので、
 ご覧ください。

仁徳天皇は4世紀末から5世紀に実在
されたと言われているので、
その頃には栽培されていたことが
わかります。


🤍カブの選び方

まず、カブの白くて丸い部分は、
根っこではありません!

根っこと茎の中間部分がふくらんだ物です。

とても細く、チョロチョロと伸びた物が
根っこです。

白い部分が横に張っていて、
ずしりとした重みがある物で、
皮にツヤがある物、
茎と葉がまっすぐに張っている物
が新鮮です。


🤍カブの栄養白い部分

  カリウム
  ビタミンC
   食物繊維
  ジアスターゼ
  イソチオシアネート

 ジアスターゼを含んでいるのが、
 特長です。
 ジアスターゼは
 でんぷん分解酵素なので、
 消化を助けてくれ、
 胃もたれや胸やけを防ぎます。

 ❗️ジアスターゼは酵素なので、
  熱を加えると、
  働かなくなってしまいます。
  ジアスターゼを摂りたい時は、
  生食でいただきましょう。

 イソチオシアネートは発がん物質の
 毒性を解毒して排出する作用があり、
 がん予備に効果があると
 言われています。 
 また。免疫力を高めてくれます。

 ❗️白い部分の栄養の多くは皮の近くに
   あります。
  よく洗って、皮付きで食べると、
  栄養がたくさんとれます。


・葉の部分

  βカロテン
  ビタミンC
   ビタミンE
   カリウム
  カルシウム
  鉄
  食物繊維

抗酸化作用が強い
ビタミンE、C βカロテンを
含んでいるので、がん予備が期待
できます。

カルシウムも豊富に含まれているので、
骨粗鬆症予防も期待できます。

鉄分や食物繊維も豊富です。
貧血や便秘対策に、
日頃からとっておくといいでしょう。



仁徳天皇陵を含む「百舌鳥、古市古墳群」は世界文化遺産に登録された
🤍カブの薬膳的効能

薬膳では「」に分類され、
胃腸を温める食材とされています。

咳や口の渇きを抑える作用があります。

花粉症の症状を緩和する効果も
きたいできます。

お腹のガスを抜く作用もあります。

食べるだけでなく、
しもやけやあかぎれができた時、
葉や白い部分を
細かく砕き、塩を少しふった物を
患部に塗ると、症状がよくなるそうです。
ねりごまでコクを出しました
🤍カブの皮と葉を使ったナムル

カブのサラダなどを作る場合、
どうしても、
皮をむきたくなることが
ありますよね。

でも、栄養満点なので、捨てるのは、
もったいないです。

今回は、パパッとできる、
カブのナムルを紹介します。


材料

カブの皮     3個分
カブの葉     2個分
ごま油      少々
ニンニク     1カケ
ねりごま     大さじ半分
塩        お好みで


作り方

①フライパンに、
ごま油とスライスしたにんにくを入れ、
弱火で香りが出るまで中火にかける。

②皮を3mm幅くらいに切る。

③葉はラップしてレンジで1分程加熱し、
水分をしっかり絞り、細かく刻む。

④②③を①に入れて炒める。

⑤しんなりしたら、塩で味を整えて、
ねりごまをかけ、まぜる。




残った葉っぱは松の実と炒めました
🤍さらに、残った葉っぱは

ごま油でさっと炒め、
中華だしで味付けをし、
松の実を加えました。
松の実の詳しい説明はここをクリック❗️

5〜10分で2品できると思います。
食べすぎてしまいがちなこの季節、
カブを食卓に取り入れたいですね。


🤍参考ページ

松の実を説明したページ古事記を紹介したページ
 
古事記にも登場するあずき
アンチエイジングに牡蠣!



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