「柚子湯」に入る由来と効果と注意点
桃栗3年柿8年柚子の大馬鹿18年

今年の冬至は12月22日

今年 (2022年) の冬至は、12月22日です。

冬至と言えば、カボチャを食べて、 「柚子湯」に入る風習がありますね。

今回は、「柚子湯」にテーマを絞って 書いていきたいと思います。

冬至とは

冬至とは何でしょうか。

二十四節気」の一つで、一年のうち、 最も日が短く、夜が長い日です。

そのため、「太陽の偉大なエネルギーが 復活する日」であり、「一陽来復」 とも言われています。

「一陽来復」は、 陰が極まり陽が復すること、 冬が終わり、春が再来すること を意味します。

中国の易学書「周易本義」(しゅうえきほんぎ) に由来するとされています。



また「太陽が生まれ変わる日」と 捉えることもでき、 「冬至」を境に上昇運に転じる とも言われています。

日本人と柚子

インド東部または中国が原産と言われている柚子ですが、 日本での歴史も古く、 飛鳥時代、奈良時代には栽培をしていたようです。

現在は高知県が生産高日本一ですが、 柑橘系の中では、寒さにも強いため、 関東でも多く生産されています。

柚子は生産高、消費量共に、日本が世界一です。

最近は欧米で柚子の人気が高まり、 輸出量が増えています。

「桃栗三年、柿八年、柚子の大馬鹿十八年」 と言われる

柚子は、花を咲かせるのに9年かかり、 実をつけるのが、 さらに9年後ということです。

実生栽培はとても手間がかかります。

柚子湯について

冬至に「柚子湯」に入るようになったはいつからでしょう。

そして何故「柚子湯」に入るのでしょうか。

柚子湯の歴史

柚子湯」に入るようになったのは、銭湯ができた江戸時代から  と、言われています。

東都歳時記」という本の中に、
「起源は明らかではないが、冬至の日に柚子を入れて風呂に入る。」
という記述があります。

なぜ柚子湯に入るのか

諸説ありますが、3つの説を紹介します。

①冬至は昼が短く、寒いので、命の危険な日だから
 (ミソギ)の意味で香りが強い「柚子湯」に入り邪気を払うため

②ゆずは融通(ユウズウ)、
 冬至は湯治(トウジ)
という語呂合わせで。

「一陽来復」の運を呼び込みための  厄祓いのため。

 
「一陽来復」のお守りで有名な穴八幡宮(東京都)

柚子湯のアロマ的効果効能

心への効能

心を温かくし、希望を与え、 ポジティブにしてくれます。

不安な時や、決断ができない時に、 背中を押してくれる香りです。

身体への効能

血行促進作用があります。

疲労回復にも効果が期待できます。

免疫力アップや自律神経のバランスを 整える効果も期待できます。

肌への効能

殺菌効果や保湿作用が期待できます。

柚子の精油には、光毒性が含まれる物 があります。

ベルガモットやレモンほどは 含まれませんが、 マッサージなどで使った後は、 日光に当たらないようにしましょう。


参考記事

柚子湯を楽しむ方法

柚子を丸ごと入れる

よく洗ってから使用しましょう。

また敏感肌の人は、いったん、 柚子を入れたお湯を沸騰させ、 柚子を湯どおししてから、 使用しましょう。

果汁が飛び出してくると、 肌に刺激が強いので、 もんだり、潰したりしないように しましょう。

皮だけを使う

柚子の果汁はシャーベット作りや、 お鍋に使いたい場合もありますね。

柚子は主に皮の部分から、香りがするので、 果汁を絞った後の皮を、 ガーゼやストッキングに入れて、 お風呂に浮かべる、 という方法もあります。

肌が弱い人、乾燥肌の人の場合

柚子にはリモネンという、 肌に刺激を与える成分があります。

 果汁を絞ったら皮を3日程度 日光に当て、乾燥させましょう。


ヒリヒリする成分が緩和されます。

それでも湯船に入るのは 20分以内にしましょう。

ちなみに私は、果汁を絞った後の皮を日光で乾燥させて、 15cmくらいにカットした、 古ストッキングに入れて「柚子湯」にしています。

そして家族が入浴した後、 その柚子の皮入りストッキングで 浴槽や鏡をこすります。

柚子の皮に含まれるクエン酸水垢の汚れに強いからです。

そして掃除をしたら、そのまま捨てます。

(みかんの皮も同様にしています。)

柚子のアロマを使って手間なく柚子湯を



たくさんある柚子の効果効能を柚子の実がなる時以外も楽しみたい!

そんな方には柚子の精油がオススメです。

アロマを使った入浴剤についてはこちらをご覧ください。

ちなみに私が愛用しているのは、高知県の「黄金の村」さんのアロマです。 (5ml 1980円でした)


最後まで有効活用できる柚子、 是非、冬至に「柚子湯」を楽しみたいですね。
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