

ジルコンは地球上で最も古い天然石の一つで、ダイヤモンドに負けない輝きを誇っており、ダイヤモンドの代用品として使われていました。
オーストラリアのジャックヒルズで採取されたジルコンは44億年前から存在しているものだと判明しています。

地球は45億年前に誕生したと思われているので、ジャックヒルズの岩石は太陽系の誕生からわずか1億6000万年ほどで形成されたことになります。
ジルコンには様々な色がありますが天然で「ゴールデン」という色のものは殆どなく、
多くは赤褐色のジルコンを加熱処理して作られています。
💎参考記事
・『クリスタルタロット』・「カップのナイト」ジルコン 風信子石
ジルコンについて

ジルコンは地球の年代測定に使われる
地球誕生や初期の地球の様子を探る上で、地球の岩石や鉱物に含まれる放射性物質の半減期から年代を求める方法があります。
それを放射年代測定と呼びます。
どの岩石からも推定できるわけではなく、形成後に変成作用や変質作用の影響を受けた岩石は年代を推定することが難しいと言えます。
しかし、ジルコンは化学反応を起こしにくく安定した鉱物で、放射性元素であるウランやトリウムが多く含まれるために、精度の高い年代測定が可能です。
ジルコンの地質年代学には、最も広く使用されている U-Pb (ウラン鉛)年代測定法など、いくつかの方法が採用されています。
ジルコン地質年代学は、地質学、考古学、惑星科学など、さまざまな分野で数多くの用途があります。
地質学では、岩石形成や地殻変動の時期を確定するのに役立ち、考古学では、ジルコンを含む材料で作られた遺物の年代を特定できます。
さらに、惑星科学では、ジルコン分析により、月や火星などの地球外天体の歴史に関する洞察が得られます。

ジルコンの名前の由来
ジルコン(zircon)の名前の由来は、アラビア語で「赤」を意味する「zarkun」や、古代ペルシア語で「金色」を意味する同単語が元になっているという説が有力です。
また、日本では「風信子石(ヒヤシンスせき)」です。
これは、ジルコンの多彩な色合いをヒヤシンスの花になぞらえた説や、ギリシャ神話の登場人物「ヒュアキントス」に因んだ説など諸説あり、いずれもその豊かな色彩を物語っています。
その他に「ヒヤシンス鉱」とも呼ばれます。

ジルコンの成分
ジルコンはジルコニウムを含む珪酸塩鉱物です。
💎参考記事
「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類
化学組織は
ZrSiO4
です。
参考
Zr:ジルコニウム Si:珪素 O:酸素
ジルコンの結晶系
結晶系は正方晶系です

ジルコンの硬度
モース硬度 7.5
💎参考記事
ジルコンの劈開性
劈開はありません
💎参考記事
鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?
ジルコンの靭性
ジルコンはやや脆い性質です。
ジルコンの色
天然に存在するものは褐色や赤褐色、紫が多いようですが
熱処理すると青、無色、黄褐色、緑、赤など、殆どの色に変化します。
人気のあるのは
青、水色、赤だそうです。
ジルコンの光沢
金剛光沢
💎参考記事
ジルコンの石言葉
ジルコンの石言葉は
・穏やかな人間関係
・安らぎ
・生命力
・祈り
です。

ゴールデン ジルコンの作り方
ゴールデンジルコンは天然にはほとんど存在しません。
褐色や暗めのジルコンを約800℃~1000℃程度の高温で加熱すると、結晶内部の微量元素や原子構造が変化し、美しく鮮やかな黄金色(ゴールデン)やイエロー、ブルー、透明に変化します。
ジルコンは加熱処理が終わるまでどの色に変化するかわからないそうです。
ジルコンというと「青」を思い浮かべる方が多いと思いますが、ほとんどの青も加熱処理によって生まれます。
宝石の加熱処理は一般的かつ恒久的な処理として広く認められており、価値が大きく損なわれることはありません。
ただ、自然の地熱や放射線によって天然の状態で美しいゴールデンカラーになった石も稀に存在します。
完全に無処理で美しい鮮やかな色の石は稀少価値が高くなります。

ゴールデン ジルコン誕生日石
ゴールデン ジルコンは「366日宝石図鑑」で12/8の誕生日石に選ばれました。
ジルコンの主な産地
ジルコンの主な産地は
・パキスタン 🇵🇰
・オーストラリア 🇦🇺
・カナダ 🇨🇦
・ロシア 🇷🇺
です。
44億年前のジルコンが発見されたオーストラリア ジャックヒルズの位置と鉱物
この写真はWikiからお借りしました。
・位置

・地球最古の鉱物粒子(砕屑性ジルコン)が含まれる岩石種である、石英礫変成礫岩(ジャック・ヒルズ石英岩)















