

ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)はトルマリン群に属する希少な珪酸塩鉱物です。
暗褐色から黒色のほぼ不透明な鉱物でショール(黒いトルマリン)ととても似ています。
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)について
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)は1976年にボリビアのヴィージャ・トゥナリ近郊にあるサンフランシスコ鉱山で発見されました。

ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)の名前の由来
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)は1976年に発見された当初は
化学組成とドラバイト(dravite 苦土電気石 NaMg3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4)に類似していると考えられたことから、「フェリドラバイト(ferridravite、鉄ドラバイトの意)」と呼ばれていました。
しかしその後の研究により、ドラバイトとは関連のない新しい実験式が得られました。
これにより改名が必要となり、プラハ・カレル大学の鉱物学者パベル・ポボンドラ(Pavel Povondra, 1924–2013)にちなんだ新しい名称「povondraite」が1990年代に国際鉱物学連合(IMA)によって承認されました。
和名はトルマリングループに属することから「ポヴォンドラ電気石」です。
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)の成分
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)は複雑な組織を持つ珪酸塩鉱物です。
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「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類
化学組織は
NaFe3+3(Mg2Fe3+4)(Si6O18)(BO3)3(OH)3O
と表されます。
参考
Na:ナトリウム Fe:鉄 Mg:マグネシウム
Si:珪素 O:酸素 B:ホウ素
不純物として
K:カリウム Al:アルミニウム
Cu:銅 Pb:鉛 Sn:スズ
Ti:チタン V:バナジウム を含むことがあります。
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)と一緒に形成される鉱物
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)はクォーツ(石英)、マスコバイト(白雲母)、ショール、リーベック閃石、マグネサイト(菱苦土鉱)と共に発見されることがあります。
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)の結晶系

ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)の硬度
モース硬度 7
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ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)の劈開
劈開はありません
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鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)の靭性
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)は脆いです。
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)の色
暗褐色から黒色のほぼ不透明な鉱物です。
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)の光沢
ガラス光沢、樹脂光沢
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ポヴォンドライトとショールの違い
ポヴォンドライトは黒っぽいトルマリン族の鉱物なので、ショール(黒いトルマリン)ととても似ていますが、化学組成(含まれる鉄の種類の違い)や希少性が大きく異なります。

主な違いのまとめ
| 項目 | ポボンドライト (Povondraite) | ショール (Schorl) |
| 分類 | トルマリン(電気石)グループ | トルマリン(電気石)グループ |
| 和名 | ― | 鉄電気石(くろでんきせき) |
| 主な化学特徴 | 3価の鉄を主成分として富む | 2価の鉄を主成分として富む |
| 外見・色 | 漆黒〜暗褐色(光を透かすと茶色を帯びる) | 完全な黒色(不透明) |
| 希少性 | 極めて稀少(ほぼ標本用) | 最も一般的(トルマリン全体の約95%) |
| 結晶の大きさ | 数ミリ程度の非常に細かい結晶が多い | 数センチ〜数十センチの大きな柱状結晶になる |
- ショール(Schorl):世界中のペグマタイトや鉱山から大量に産出し、安価な鉱物標本やアクセサリー、工業用材料として広く流通しています。
- ポボンドライト(Povondraite):ボリビアの蒸発岩地域などの特殊な地質環境でのみ見つかる超希少鉱物です。市場に出回ることは滅多になく、マニアックな鉱物コレクター向けの標本に限られます。
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)の石言葉
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)の石言葉は今のところ無いようです。
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)誕生日石
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)は「366日宝石図鑑」で12/7の誕生日石に選ばれました。
ポヴォンドライトの命名の由来となった、パベル・ポヴォンドラ氏は
1924年12月7日生まれです。
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)の主な産地
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)の主な産地は
・ボリビア🇧🇴
・ロシア🇷🇺
・ブラジル🇧🇷
・スロバキア🇸🇰
・アメリカ🇺🇸
です。
ポヴォンドライト(ポヴォンドラ電気石)の発見地 ボリビアのヴィージャ・トゥナリの風景
・エススピリトゥ・サント川(右上)とサン・マテオ川が流れるヴィージャ・トゥナリ



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