エレメエファイトは1883年にシベリアで発見されたレアストーンです。
1ctを超えるものは少ないですが強い多色性があり、傾けるだけで2色以上を楽しめます。
多色性とは
光源に関係なく、宝石を傾けたり見る角度を変えた時に
違う色が見える性質です。
エレメエファイトについて
エレメエファイトの名前の由来と和名
エレメエファイトは1883年に、フランスの鉱物学者アレクシス・ダモーによってロシアのシベリアで発見されました。
そしてロシア人の鉱物学者のパヴェル・ウラジミロヴィッチ・イェレメイェフ氏に敬意を表してエレメエファイトと命名されました。
イェレメイェフという名前は旧約聖書に出てくるエレミアのロシア語読みで、ドイツ語読みとジェレミアになるため、宝石名はジェレメジェバイトという宝石名になります。
その他、エレメージェバイト、イェレメイェフィットなどとも表記されることがあります。
いずれも流通名ではなく、正しい宝石名です。
和名はエレメエフ石です。
エレメエファイトの成分
エレメエファイトはアルミニウムホウ酸塩鉱物です。
化学式は
Al6(F,OH)3(BO3)5
と表されます。
ホウ酸鉱物というと代表的な鉱物はウレキサイト。
そのため、水に溶けやすい鉱物を連想してしまいますが、エレメエファイトはホウ酸が含まれるものの比較的丈夫な鉱物です。
エレメエファイトはホウ酸塩鉱物ではありますが、化学組織はトパーズに似ています。
トパーズの化学式は
Al2(F,OH)(SiO4)
ですから違いは、
エレメエファイトのホウ素(B)がトパーズの場合ケイ素(Si)
だけで見た目もトパーズに似ています。
エレメエファイトの硬度
モース硬度 6.5〜7.5
💎参考記事
エレメエファイトの光沢
ガラス光沢
💎参考記事
エレメエファイトの色
エレメエファイトは薄いブルーやカラーレスや薄い黄色のものがあります。
強い多色性があるので、小さなエレメエファイトでも1粒で3色見せてくれることもあるそうです。
エレメエファイトの石言葉
・静寂
・浄化
・純粋
・願望成就
エレメエファイト 誕生日石
現在の誕生日石には選ばれていません。
💎参考記事
エレメエファイトの主な産地
現在流通しているエレメエファイトの多くは
ナミビア🇳🇦産です。
その他
ミャンマー🇲🇲
タジキスタン🇹🇯
ドイツ🇩🇪
からも産出されます。