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『古事記』大国主命(オオクニヌシ)ってどんな神?
前回までで「アマテラスとスサノオ」の章が終わりました。
これからしばらく「オオクニヌシ」が主人公のお話しが続きます。
そこで今回はエピソードが始まる前に「オオクニヌシ」とはどんな神なのか簡単に説明しましょう。
「古事記」に記されている「オオクニヌシ」
「オオクニヌシ」の概要
「オオクニヌシ」の主なエピソード
5つの名前を持つ神「オオクニヌシ」
「オオクニヌシ」は若い時から何度か殺されていることもあり、「古事記」では5つの名前で登場します。
・大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)
偉大な国の主である神
・大穴牟遅神(オオナムチノカミ)
大いなる地の神
・葦原色許男神(アシハラシコオノカミ)
葦原中国の勇敢な男神
・八千矛神(ヤチホコノカミ)
多くの矛を持つ神
・宇都志国玉神(ウツシクニタマノカミ)
現(ウツツ)の国の優れた神
偉大な国の主である神
・大穴牟遅神(オオナムチノカミ)
大いなる地の神
・葦原色許男神(アシハラシコオノカミ)
葦原中国の勇敢な男神
・八千矛神(ヤチホコノカミ)
多くの矛を持つ神
・宇都志国玉神(ウツシクニタマノカミ)
現(ウツツ)の国の優れた神
ただしわかりにくくなるため、このブログでは基本的に「オオクニヌシ」で統一していこうと思います。
「オオクニヌシ」の妻と子
「オオクニヌシ」にはたくさんの妻子がいます。
主な神々だけ紹介しましょう。
はるさん的補足
「オオクニヌシ」と大黒天
七福神の1柱である大黒天は元はヒンドゥー教のシヴァ神の化身です。
日本には密教の伝来と共に伝わり
古くから「大黒(ダイコク)」が「大国」と混同され習合しました。
そして豊穣と財福の神として七福神の1柱となりました。
江戸時代からは米俵に乗り福袋と打出の小槌を持った姿が定着します。
福袋は「オオクニヌシ」が因幡の白兎のエピソードで兄達の袋を持たされていたことからだと言われています。
次回は因幡の白兎のエピソードです。
古事記の他の記事
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