「ルビー」と「サファイア」 は「コランダム」
「ルビー」と「サファイア」が同じ石だとご存知ですか
「コランダム(鋼玉)」という鉱物
に異物が混入すると、発色し、
「ルビー」や「サファイア」になるのです
参考記事
「コランダム」でできた宝石のうち
赤い物は「ルビー」
それ以外の色のものは
すべて「サファイア」と呼ばれます
「コランダム」とは
「コランダム」とは酸化アルミニウムの結晶からなる
鉱物です
硬度は9で、ダイヤモンドに次いで
硬いとされています
日本にも(宝石となるような物は
ないものの、)鋼玉と呼ばれ、
存在する鉱物です
純粋な結晶は無色透明で、
カラーレスサファイアと
呼ばれます
カラーレスサファイアは
4/5の誕生日石です
けれども、それは稀で、
多くの物は不純物元素が結晶に組み込まれ
「ルビー」や「サファイア」になります
サファイアは青色だけでない!
「サファイア」と聞くと、青色を思い浮かべませんか?
でも、混入される
不純物元素によって、
さまざまな色に変化するのです
サファイアの種類と 発色原因元素
イエローサファイア
8/11の誕生日石発色原因元素:ニッケル
「イエローサファイア」の中で
特に発色の濃い物を
「ゴールデンサファイア」と
呼び、価値が高いとされています
「ゴールデンサファイア」は
11/3の誕生日石です
ブルーサファイア
サファイアの中で、最も有名な物が、「ブルーサファイア」
でしょう
9月の誕生石としても有名ですが
3/5の誕生日石でもあります
発色原因元素:酸化鉄、酸化チタン
鉄が多いと、濃い青になります
西洋では濃い青が好まれ、
日本では薄い青色のものが
好まれるそうです
サファイアの結晶が、
成長して一つの石になる
過程で、
成長の跡が六角形になる物
があります
「ヘキサゴナルを示すサファイア」
です
10/28の誕生日石です
また、指紋のような模様の
内包物を含んでいる
「フィンガープリント
インクルージョンサファイア」
もあります
9/27の誕生日石です
バイオレットサファイア
5/17の誕生日石です発色原因元素:バナジウム
紫色の石を好む人は多いのですが、
その中でこの
「バイオレットサファイア」が
最も人気があり、高価だそうです
ピンクサファイア
ピンクサファイアは可愛らしくて日本女性に
人気の宝石ですが、
分類上はとても残念な宝石です
それは
発色原因元素がクロム
で、「ルビー」と同じなのに、
濃くなれなかったからです
(価格が1桁違うそうです)
ただし、宝石を見て
「ルビー」にするか
「ピンクサファイア」にするか
明確な基準はありません
鑑定士によっても違うそうですが
一般的に、
「ピンクサファイア」はクロムが
0.1%以下の物のようです
(ルビーは1%くらい)
パパラチアサファイア
4/8の誕生日石です発色原因元素:クロムとニッケル
ピンクとオレンジの
中間色の物です
パパラチアとはシンハラ語で
「蓮の花」という意味です
グリーンサファイア
発色原因物質:コバルト緑色の濃い物から薄い色まで
あります
コランダムの別格「ルビー」
7月の誕生石 発色原因元素:クロム「ルビー」だけ、 「サファイア」という言葉が付かない理由
「ルビー」の語源はラテン語で赤という意味の「rubeus」
という単語です
1800年代に
「ルビーもサファイアもコランダムだ」
と発見される前から、
赤い宝石は
「ルビー」と呼ばれて親しまれていました
なので、そのまま、「ルビー」の
呼び方が残ったのです
ルビーの色の秘密
「ルビー」の発色原因であるクロム原子が紫外線や赤外線まで、広範囲の電磁波に
反応して赤い光を発光する性質を
持っています
ですから、「ルビー」は如何なる光の
下でも深紅の輝きを失わないのです
「サファイア」にも
「ヘキサゴナルを示すサファイア」
がありましたが、
「ルビー」にも
同じようなでき方をする物が
あります
「ヘキサゴナルを示すルビー」
です
12/7の誕生日石です
「スタールビー」や 「スターサファイア」
古来から、宝石にスターを示す輝きがある物は神秘的な物として
珍重されてきました
スター効果と呼ばれる6条の
スターが浮かび上がる
「ルビー」や「サファイア」が
ごく稀に存在します
コランダムの結晶に
ルチル(酸化チタン)が含まれている
ことによるものです
ただし、スターの形に表れるのは、
ルチルの針状の結晶が、
偶然にも三方向にむかって成長した時
だけです
また、ルチルの量が多いと、
宝石全体が不透明になることが
多く、宝石にならなくなってしまいます
ですから、めったに見ることは
できません
わずかな元素が入り、
元素やその濃淡によって、
色がさまざまに変化する、
コランダム
魅せられる人が多いのも
納得の宝石ですね
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