トパーズは古代エジプトでは「太陽神ラー」の輝かしい光で発色したと言われ、災害から身を守る力があると信じられてきた石です。
旧約聖書ではモーゼに与えられた「火の石」の一つとされており、人類に古くから「貴重なもの」とにされてきました。
ピンクトパーズについて
ピンクトパーズの名前の由来と和名
トパーズの名前の由来はいくつかの説があります。ここでは3つの説を紹介します。
・サンスクリット語で「炎」という意味の「tapas (タパス)」が由来
・紅海に浮かぶ「トパシオン」という島で発見されたから命名された
・ギリシャ語で「探し求める」という意味の「topazos (トパゾス)」が由来となった
和名は黄玉(オウギョク)です。
トパーズは黄色だけでなく、ピンクや青や緑色や白などもありますが黄金色に輝く物が印象的だったのでしょう。
時々「黄玉」とされている物があります。
お求めになる時は確認しましょう。
ピンク色のトパーズだから流通名として「ピンクトパーズ」と呼ばれますが、鉱物名は「トパーズ」になります。
ピンクトパーズの和名は特にないようですね。
窓の外の、まるで花火でいっぱいのやうな、あまの川のまん中に、黒い大きな建物が四棟ばかり立って、その一つの平屋根の上に、眼もさめるやうな、青宝玉(サファイア)と黄玉(トパーズ)の大きな二つのすきとほった球が、輪になってしづかにくるくるとまはってゐました。
と書いています。
ピンクトパーズの成分
トパーズはクォーツなどと同じ珪酸塩鉱物です。
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「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類
トパーズは2種類に分けられます。
・「OH-type」と呼ばれる(水酸基を含む)屈折率が高く褪色しにくいタイプの物
・「F-type」と呼ばれる(フッ素を含む)褪色しやすいタイプの物
ピンクトパーズは天然にピンク色の物と加熱処理された物があります。
・天然にピンク色の物は(上の写真)パキスタン産が多く「OHーtype」です。
・主にブラジル産のオレンジトパーズを加熱処理してピンク色にしたものは「F-type」です。
化学式は
Al2SiO4(F,OH)2
と表されます。
OHーtypeの天然のピンク色はクロムによる物です。
紫がかったピンク色なのが特徴で希少です。
ピンクトパーズの硬度
モース硬度 8
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ピンクトパーズの劈開
一方向に完全
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ピンクトパーズの光沢
ガラス光沢
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ピンクトパーズの石言葉
・誠実
・友情
・希望
ピンクトパーズ 誕生日石
トパーズは11月の誕生石です。
ピンクトパーズは
1/28
の誕生日石です。
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ピンクトパーズの主な産地
ピンクトパーズは主に
・パキスタン🇵🇰
・ブラジル🇧🇷
で産出されています。