ラリマーの正式名は「ブルー・ぺクトライト」
世界三大ヒーリングストーンの一つとして知られています。
ラリマーとは
ラリマーについて
ラリマーは1974年にドミニカ共和国でノーマン・ライニングとミゲル・メンデスが発見した新しい宝石です。
彼らはパオルコ川が流れ込む海辺で発見したことから、海から上がってきた石だと考えていました。
しかし、ほどなくしてパオルコ川上流の山地に初生鉱床があることがわかりロス・ツパデリョス鉱山が開かれました。
初生鉱床(ショセイコウショウ)とは
鉱石を構成する鉱物が、生成された場所でそのまま鉱床になっている鉱床のことです。
ラリマーはドミニカ共和国の国石になっています。
ラリマーの名前の由来
ラリマーは発見者のお一人ミゲル・メンデス氏の娘「ラリッサ」さんと海を表す「マール」を組み合わせてラリマーと命名されました。
海から上がってきた石だと思われての命名でしたが、鉱山が発見されてからもラリマーという名前が定着しています。
なお、ラリマーはlarimar の英語読み。
スペイン語圏ではラリマールと発音するので日本の石屋さんではラリマーと書かれていたりラリマールと書かれていたりします。
ラリマーは青いペクトライトなので、鉱物名はブルー・ペクトライトです。
その他に
・ドミニカ共和国の場所から「アトランティスストーン」
・海を泳ぐイルカのイメージから「ドルフィンストーン」
とも呼ばれることがあります。
ラリマーの成分
ラリマーはペクトライトの一つです。
ペクトライトは和名をソーダ珪灰石といい、珪酸塩鉱物の一つです。
化学式は
Ca2NaSi3O8(OH)
ペクトライト自体は透明や半透明や灰色の石ですが、銅が入り込むことによって水色になります。
その他にピンクや淡い黄色のペクトライトもあります。
ペクトライトにマンガンが少し含まれるとピンクになりますが、流通しているものは極稀です。
と表示されている石の多くはトムソナイトという石です。
似ていますが成分が少し違う石です。
ペクトライトは珪灰石グループの石です。
珪灰石は地中でカルサイトの主成分であるカルシウムに、マグマ中の珪酸が反応して生成されます。
さらにペクトライトは珪灰石にナトリウムが含まれ、独特の模様が生まれます。
ラリマーの硬度
モース硬度 4.5〜5
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ラリマーの光沢
・ガラス光沢
・絹糸光沢
・真珠光沢
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ラリマーの石言葉
・安らぎ
・愛
・平和
ラリマー 誕生日石
なし
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世界三大ヒーリングストーン
ラリマーはチャロアイト、スギライトと共に世界三大ヒーリングストーンとして人気があります。
人気に火がついたのは1984〜5年のアメリカからで、日本では1990年頃から人気の石となったそうです。
厳密にはドミニカ共和国のパウルコ鉱山で採取された青いペクトライトだけをヒーリングの石、ラリマーとしているという説もあり、稀少性から高価になっているため、偽物が多い石の一つです。
カリブ海の三大宝石
ラリマーはアンバー(琥珀)やコンクパールと共にカリブ海の三大宝石の一つにもなっています。
ラリマーの主な産地
・ドミニカ共和国 🇩🇴
・ハイチ 🇭🇹