モルガナイトはエメラルドやアクアマリンと同じベリルという鉱物です。
モルガン財閥創始者であり、宝石コレクターでもあったJPモルガン氏に敬意を表して命名されたと言われています。
4月の誕生石に加わりました。(2021年12月〜)
モルガナイトについて
モルガナイトの成分
モルガナイトはベリルという石のうち、ピンク〜オレンジピンクの物のことです。
ベリルはベリリウムとアルミニウムの珪酸塩鉱物で
化学組織はBe3Al2Si6O18
ベリルは本来無色透明ですが、微量の不純物が含まれることによって、エメラルドやアクアマリンなどに変化します。
モルガナイトの場合は微量のマンガンが入ることによって発色します。
不純物の入る量や入れ込み方によって色合いが
・淡いピンク
・オレンジがかったピンク
・赤みがかったローズピンク
・紫がかった物
などになります。
濃い色の物は少なく、パステルカラーの物が多いのが特徴です。
💎ベリルについて説明した記事
モルガナイトの名前の由来
モルガナイトは1911年にマダガスカルで発見されました。
発見当初は「ピンクベリル」や「ローズベリル」と呼ばれていましたが、鉱物学者でありティファニー社の副社長でもあったクンツ博士がJPモルガン氏に敬意を表し、モルガナイトと命名しました。
クンツ博士はクンツァイトなども発見したり、タンザナイトと命名したことでも有名な鉱物学者です。
💎クンツァイトとタンザナイトについて
ベリルの和名は緑柱石です。
ただし緑柱石の定義はベリリウムを含む六角柱状の鉱物のことで
正確には緑柱石の中の宝石質の物をベリルだという説もあります。
さらに緑柱石は青(アクアマリン)や緑(エメラルド)のベリルだけを指してたという説もあります。
モルガナイトは20世紀になって発見された新しい鉱物なので、ピンクですがそのまま緑柱石です。
モルガナイトの特徴 ① 大粒なものが産出される
モルガナイトの特徴の一つが大きなサイズの物があることです。
上の写真は2022年の宝石展に展示されていた281カラット(約56g)のモルガナイトです。
これでも大きすぎてアクセサリーにはできませんが、
ブラジル産の物では10Kg以上の物もあるそう!
赤いレッドベリルは
1カラット(0.2g)を超える物が殆どありません。
モルガナイトの特徴 ② 透明度が高い
モルガナイトはインクルージョンが比較的少ない鉱物です。
同じベリルの仲間でもエメラルドはインクルージョンが多いですね。
モルガナイトの硬度
モース硬度7.5〜8
💎参考記事
モルガナイトの光沢
ガラス光沢
💎参考記事
モルガナイトの石言葉
・愛情
・優美
・清純
・優しさ
・深い愛
モルガナイト 誕生石と誕生日石
4月の誕生石になりました (2021年12月〜)
JPモルガン氏が4月生まれだったことから4月の誕生石に加わりました。
・3/3の誕生日石です
💎参考記事
モルガナイト 主な産地
・ブラジル 🇧🇷
現在流通している殆どのモルガナイトはブラジル産です。
・マダガスカル 🇲🇬
・アフガニスタン 🇦🇫
・アメリカ 🇺🇸
・パキスタン 🇵🇰