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目次
『日本神話タロット』勾玉ノ弍
「オオナムチ 因幡の白兎①」
これまでのあらすじ 「スサノオ」が根の堅洲国に隠居した後、主人公となるのが「オオクニヌシ」です。
「古事記」で「オオクニヌシ」は5つの名前で登場します。
その一つが「オオナムチ」です。
『日本神話タロット 極参』
勾玉ノ弍
「オオナムチ」


カードの意味
・正位置
器用、陽気、バランス、コントロール、適材適所
・逆位置
リスクある選択、困難、失敗
『日本神話タロット 極参』勾玉ノ弍
「オオナムチ」の解説文(写し)
八十神達がヤガミヒメに求婚する旅に荷物持ちとして同行させられたオオナムチ(オオクニヌシ)は、様々なことを同時に進めていく能力があるため、重い荷物を持っているにも関わらず、勾玉を操りながら歩んでいます。
参考記事
「古事記」におけるこの部分

(八十神というのは80人というわけではなく大勢という意味です。)
この兄弟の八十神はみな、国を全て「オオクニヌシ」に譲っています。
それはこんな理由があるとされています。
(「オオクニヌシ」と八十神の戦いはしばらく続きます。)
ある時八十神が皆、因幡国の「ヤガミヒメ」と結婚したいと願い因幡に向かいました。
その時「オオナムチ(オオクニヌシ)」に袋を背負わせ、従者として連れて行きました。
はるさん的補足
「オオクニヌシ」と八十神の旅の目的

「オオクニヌシ」と八十神は何故鳥取県に向かっていたのでしょうか。
もちろん「ヤガミヒメ」に求婚するのが目的ですが「ヤガミヒメ」が美人だからというだけで旅までするでしょうか。
「ヤガミヒメ」は「古事記」で「八上」と表記されています。
かつて因幡国には八上という地名がありました。
(現在は鳥取県八頭郡 上の地図の赤い所)
「ヤガミヒメ」はそこを治めていた豪族の娘だったという説があります。
当時、八上はヒスイの産地でした。
一方、出雲は弥生時代から玉造りの地でした。

勾玉や管玉(クダタマ)などの玉造りをしていた出雲からヒスイの産地である八上に住むヒメに求婚しに行ったと考えると当時の工業や産業の様子が想像できますね。
これまでに完成している記事
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