![(39)『本居宣長記念館』に行ってきました 「古事記」番外編](https://i0.wp.com/harusantarott.com/wp-content/uploads/2022/03/A9C8BD71-F1DC-414C-9A87-3EC60A2049B7-edited-scaled.jpeg?fit=2560%2C1600&ssl=1)
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『本居宣長記念館』に行ってきました
「古事記」を学ぶ者にとって本居宣長はそれまであまり読まれてこなかった「古事記」を再発見して、解読できるようにしてくれた最重要人物です。
三重県松阪市にある「本居宣長記念館」で(2021年12/28〜2022年3/6)「古事記伝への道」という企画展をやっているので、コロナ禍ですが感染に注意しながら行ってきました。
1階
数年ぶりの訪問でしたが以前より子供たちにも楽しんでもらえるように工夫しているのを感じました。 入り口には宣長の顔ハメ看板もありました。![](https://harusantarott.com/wp-content/uploads/2022/03/A9C8BD71-F1DC-414C-9A87-3EC60A2049B7-edited-scaled.jpeg)
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近所の子供達、羨ましいです。
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門人の階層も武士、町人、農民と幅広く、多くの書簡が残されています。
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2階への階段の踊り場には宣長の
大日本天下四海画図(国重文)があります。
17歳の大作です。
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伊能忠敬が地図を完成させたのが1816年なので、それ以前の日本地図がどんなものかもわかりますね。
2階
2階は企画展、
「古事記伝への道」の展示です
本居宣長の手択本も何冊もありました。
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ぎっしり書かれた帳面も展示されており勉強家ぶりがわかります。
また、平田篤胤の描いた淤能碁呂島や宣長の師である賀茂真淵の肖像画も展示されていました。
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気が遠くなるような作業を正に心力をつくして行なっていったことがうかがわれます。
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古事記伝完成までの35年間、どんなに励みになったことでしょう。
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納得した説は取り入れていった様子がわかります。
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この天地図から宣長の持つ神々の世界観を伺い知ることができて感動です。
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読者にとってとてもわかりやすいですね。
また、索引も作ってくれたのであらゆる階層や私たち後世の者にも読みやすいようにに工夫されています。
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写真左は門弟の一人への手紙です。
ご本人は字が上手くないとおっしゃっていたそうですが、読みやすい文字ですね。
題字は紀州藩主の徳川治宝侯に書いていただきました。
(しかし残念ながら宣長はそれを待たずに亡くなってしまいました。)
古事記伝完成の祝賀会で宣長が詠んだ和歌も展示されていました。
「古事(ふること)の記(ふみ)をらよめば 古の 手振り言問ひ 聞き見るごとし」
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古事記伝は44巻!
(実際には完成を待たず順次出版されていました。)
板木を造る職人さん、印刷をされる方々も素晴らしい仕事ですね。
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本居宣長旧邸
記念館の隣には本居宣長旧邸(通称:鈴屋)があります。![](https://harusantarott.com/wp-content/uploads/2022/03/5748DBE9-925F-450D-BF6C-4E31CCFB32BE-edited-scaled.jpeg)
医者として働きながら古事記や源氏物語の研究をし和歌を愛し、絵も描いた宣長の世界を垣間見ることができます。
しかし宣長は部屋に閉じこもって勉強ばかりしていたのではありません。
72歳で亡くなるまで精力的に遠方まで出向き講釈をしていたそうです。
もちろん医者として往診もしていました。
古事記伝は未だに古事記を学ぶ上で絶対に避けては通れない書です。
もののあわれという概念や神の定義など根本的な精神の解釈を言語化した本居宣長を感じることができる場所だと思いました。
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はるさん的補足
松阪といえば松阪牛です。時代的に宣長は召し上がらなかったと思いますが、松阪に行ったら食べたいですよね。
今回もお気に入りのレストラン洋食屋 牛銀に行きました。 記念館から徒歩10分くらいです。
凄い量ですが、あまりの美味しさに完食。
記念館に行かれた際には松阪牛も堪能されるのもオススメです。
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古事記の記事
古事記の読み解きはこちらからご覧ください。
上巻(天地開闢から海幸彦山幸彦)
中巻(神武天皇から応神天皇)
下巻(仁徳天皇から推古天皇)