(32) 『日本神話タロット』ワンド女王「ヤマタノオロチ②クシナダヒメ」
棒ノ女王(ワンドのクィーン)「クシナダヒメ」
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(32) 『日本神話タロット』ワンド女王「ヤマタノオロチ②クシナダヒメ」

これまでのあらすじ

高天原を追放された「スサノオ」は出雲の国の鳥髪という地に降り立ちました。

川の川上に歩いてみると「クシナダヒメ」と老夫婦に出会いました。

老夫婦は「クシナダヒメ」が「ヤマタノオロチ」に食べられてしまうのが悲しくて泣いていました。

スサノオ」は「クシナダヒメ」との結婚を条件に「ヤマタノオロチ」を退治することを約束しました。

下の写真は島根県の八重垣神社にある「鏡の池」です。

クシナダヒメ」が「ヤマタノオロチ」の難を脱れるため、八重垣にお隠れになった時に、飲料水とし、またお姿をお写しになったと伝えられています。

八重垣神社「鏡の池」(島根県)

『日本神話タロット 極参』棒ノ女王「クシナダヒメ」

棒ノ女王(ワンド女王)カードの意味

正位置
信念、魅惑的、献身的、再構築、天真爛漫

逆位置
別れ、自己過信、希望を失う、気分屋、お節介

『日本神話タロット 極参』棒ノ女王
「クシナダヒメ」の解説文(写し)

美しいクシナダヒメは、自身が生贄になる時に出会った男がヤマタノオロチを退治してくれると直感で気づきました。

テナヅチ、アシナヅチの8番目の末娘で、撫でられるように大切に育てられたため、大和撫子の語源となっています。

櫛になった理由は2つあり、1つは櫛は呪術道具で対オロチ用の武器となったこと、もう1つは結婚の儀で、求婚相手に櫛を送ったという風習が古代の日本にはあったそうです。

参考記事

「クシナダヒメ」とは

「クシナダヒメ」の名前について

「古事記」での表記:櫛名田比売

分解してみましょう

クシ、、、櫛
ナダ、、、なった

つまり「櫛になった姫」という意味です。

神代絵」「クシナダヒメ」を挟んで泣く「アシナヅチ」と「テナヅチ」

「古事記」に登場する場面

古事記」に「クシナダヒメ」が登場するのは3箇所です。

①「ヤマタノオロチ」との戦いの場面

古事記」で童女とされているので、この時まだ子供だったのでしょう。

スサノオ」が「ヤマタノオロチ」と戦う場面では姿を湯津爪櫛(ユツツマグシ)に変えられます。

そして「スサノオ」は櫛をさして戦います。

(その後元の姿に戻ったという記述はありません。)

②「ヤマタノオロチ」を退治した後「スサノオ」と共に暮らす

スサノオ」は「クシナダヒメ」と共に暮らす場所を探し、宮を建てます。

その時に「スサノオ」は妻に恋の歌を詠んだ、とあります。

③「スサノオ」の系譜のところ

スサノオ」が「クシナダヒメ」と「くみどを起こし」て子が生まれたという記述があります。

くみどを起こし」というのは隠れた場所(寝室など)で夫婦のちぎりを結ぶことです。


①で櫛の姿に変えられてから戻る場面はありませんが、②③を考えると「ヤマタノオロチ」を退治した後、元の姿に戻されたのでしょう。

「ヤマトナデシコ」の語源となった「クシナダヒメ」

ナデシコ
クシナダヒメ」の父親は「アシナヅチ」、母親は「テナヅチ」です。

この2人の名前は「手足をなでる」と解釈されていることから

クシナダヒメ」=「なでるように大事に育てられた姫

という解釈をされることもあります。

そこから「ヤマトナデシコ」という言葉が生まれました。

はるさん的補足

タロットカードの解説文に
クシナダヒメ」が
「櫛になった理由は2つあり、
1つは櫛は呪術道具で対オロチ用の武器となったこと、
もう1つは結婚の儀で求婚相手に櫛を贈ったという風習が古代日本にはあったこと。」
とあります。

そこで「」が意味することを補足しましょう。

櫛の呪力

櫛は「奇(クスシ)」や「聖(クシビ)」と音の共通性があることから、呪力があるとされて来ました。

また、女性が髪を梳くことから、女性格の象徴的な物品とされ魂の宿る頭を飾るものであるとも考えられてきたようです。

求婚女性に「櫛」を贈る習慣

クシ」、、、「苦労」の「ク」
    、、、「」の「シ」

というダジャレから、

「結婚生活は幸せも多いが苦労も多い。

共に死ぬまで寄り添いながら生きていこう。」
というメッセージを込めて贈られていたそうです。

愛妻家「スサノオ」

高天原では乱暴な振る舞いをしていた「スサノオ」ですが「クシナダヒメ」と出会い、すっかり大人になります。

ヤマタノオロチ」を退治した後「クシナダヒメ」と宮を構え、恋の歌を贈り「アシナヅチ」を宮の首長に重用します。

スサノオ」は「クシナダヒメ」を櫛に変え、頭にさして「ヤマタノオロチ」と戦いました。

かわいい「クシナダヒメ」の力を借りて分身と共に戦ったのでしょう。

そして「クシナダヒメ」が亡くなるまで仲睦まじかったのだと思います。

次回は「ヤマタノオロチ」との戦いを紹介します。

これまでに完成している記事

これまでの記事はこちらからご覧ください。

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