日本のアロマ「ヒノキ」
最近はアロマを扱っているお店も増え「日本のアロマ」として、 ミカンやユズなどの精油を 目にすることが多くなりました。
私たち日本人の祖先も昔から色々な方法で 香りを楽しんでいたと思われます。
今回は、その中から、「ヒノキ」 について紹介したいと思います。
「ヒノキ」が登場する日本書紀
「ヒノキ」と日本人の関係は古く、 日本書紀に「ヒノキ」は登場します。「日本書紀」の巻一第八段一書第五によると、 木の神でもある「スサノオ」が
ヒゲを抜くと スギの木に
胸毛を抜くと ヒノキに
お尻の毛を抜くと マキの木に
眉毛を抜くと クスノキに
なった
胸毛を抜くと ヒノキに
お尻の毛を抜くと マキの木に
眉毛を抜くと クスノキに
なった
さらに「スサノオ」は木々の用途を
スギとクスノキは船に
ヒノキは宮殿に
マキは棺桶に
ヒノキは宮殿に
マキは棺桶に
「スサノオ」がそれの木の特性を理解していたことがわかります。
まあ、正確に言うと「日本書紀」が書かれた、 西暦720年には、日本人に、木の特性が 理解されていた、 ということになります。
ヒノキに絞って説明すると、 古代から天皇の宮や豪族の豪邸、 伊勢神宮などの神社の材料、 法隆寺をはじめとする寺の材料 として使用されています。
それは、ヒノキの 繊細な肌理の美しさ、 強度、 耐久性が優れているだけでなく 長期に渡って発せられる独特な芳香 から、 そのように使われたのでしょう。
下の写真は東洋文庫所蔵の 日本書紀の慶長勅版です。
後陽成天皇の勅命によって、 印刷、刊行された木製活字本です。
ヒノキについて
日本では、今も建材として最高品質のものとされ、重宝されています。 全国に生産地があります。 特に、福島県以南から九州までが多く、 木曽には樹齢450年の物が生息しているそうです。ヒノキの期待できる効果効能
心への影響
・心を穏やかにする。 ・リフレッシュできる。 ・鎮静作用があり、眠りをサポートしてくれる。体への影響
・血行を促進 →むくみや肉体疲労、冷え性に ・汗などのにおいの消臭 ヒノキを紹介した他の記事
ヒノキと相性のいい精油
クセが比較的少ない精油なので、 さまざまな香りとの相性を楽しめます。ウッド系
サイプレス ローズウッドシトラス系
レモン オレンジ ベルガモット ユズ 伊予柑ハーブ系
ローズマリー ラベンダー など、多くのアロマとお互いをジャマしないブレンドになると思います。オススメする「ヒノキ」アロマ使用例
芳香剤として
心への影響の所にも書きましたが「ヒノキ」は心を穏やかにしたり、鎮静作用が期待できるのでお部屋の芳香剤に最適です。加湿器に入れるのもいいですね。
入浴剤として
「ヒノキ風呂」があれば最高なのですが、家に持っている方は少ないでしょう。そこでお風呂にアロマを数滴入れるのがオススメです。
お風呂に直接垂らすのであれば5滴までにしましょう。
身体を温め、腰痛や肩こりを治したい場合はエプソムソルトとのブレンドがオススメです。
エプソムソルト100g
アロマ 5〜8滴(0.25〜0.4g)
アロマ 5〜8滴(0.25〜0.4g)
ちなみに使用した
「ヒノキ」のアロマは島田小割製作所さんの製品(5ml 1000円)
エプソムソルトはアースコンシャスさんの製品(800g 880円)です。