『クリスタルタロット』 「正義」 ヒスイ (日本の国石)
糸魚川ろうかん翡翠(インペリアルジェイド)
タロットカードは、
占いをするものだけでなく、
人生の道案内をする道具です。

カードに触れて、絵をよく見たり、
解釈を読むことで、
直感が磨かれていき、自己発見と癒しの
に導いてくれます。

クリスタルも、古来から、占いにも自己発見にも
用いられてきました。

クリスタル一個一個には、
それぞれ意味があり、私たちの人生や、生き方に助言を与えてくれます。

タロットの一つに、
クリスタルと合わせて読み解く方法があります。

タロットの神秘と
クリスタルの美とパワー。

2つの相性は抜群です。

この2つが織りなす占いを通して、
人生を見つめ直すことができるのです。

参考記事クリスタルとは
クリスタルタロットまとめページ 

 

「正義」のクリスタルはヒスイ

クリスタルとウェイト版タロットの「正義」

タロットカードの「正義」とは

タロットカードの「正義」は 秩序に基づき物事を正しく判断するというカードです。 正位置 ・バランス ・公正 ・秩序 ・人間関係 逆位置 ・アンバランス ・公私混同 ・両立不可 ・板挟み
パワーストーンのヒスイ

クリスタルタロットの解釈

正義を象徴するヒスイは、 どんな場合にも賢明な判断を下すのに役立ちます。 また、どんな議論にも様々な立場や意見があり、どの意見も尊重すべきであると伝えています。 今のあなたに必要なものは自分の考えを明確にすることと表現する力です。
(フィリップ・パーマット「クリスタルタロット」)より一部抜粋

翡翠の原石

ヒスイの石言葉

・長寿
・福寿
・安定
・知恵

ヒスイ 誕生石と誕生日石

ヒスイは5月の誕生石で

・1/1 ロウカン翡翠
・4/20 ひすい
・11/14 ラベンダー翡翠
・12/23 オレンジ翡翠

の誕生日石です。
ラベンダー翡翠

ヒスイについて(ここではヒスイ輝石・ジェダイトについて書きます)

ヒスイは日本の国石です

稲荷山古墳 (5世紀後半) 出土のヒスイの勾玉
糸魚川のヒスイは5億2000年前にできたと言われています。
少なくとも5500年前(縄文時代)からは、ヒスイ勾玉などの装飾品にして交易もしていたとされています。

糸魚川の翡翠

ヒスイの成分

ひすいの原石
ヒスイナトリウム輝石の一種でケイ酸塩鉱物です。
化学組織はNaAlSi2O6 です。

ヒスイの名前

ヒスイ
古くから日本にある宝石はまとめて
玉(ぎょく)」と呼ばれていました。

特に半透明で薄緑色の石が「翡翠(カワセミ)」の羽の色に 似ていることから
翡翠玉(ヒスイギョク)
と呼ばれるようになり
後に「翡翠」だけで宝石を表すように なりました。

カワセミ

ヒスイの硬度 傷はつきやすいが割れにくい

モース硬度 6.5〜7

参考記事 モース硬度というのは傷がつきやすいかどうかを数字で表したものです。

ヒスイモース硬度はあまり高くありませんので傷はつきやすい鉱物です。

しかし内部で針状〜繊維状の小さな結晶が複雑に絡みあっており、全ての鉱物の中で最も割れにくい性質(靱性)をもっています。

ヒスイの色

ヒスイというと緑色を思い浮かべる方が多いと思いますが、 ヒスイ6色あると言われています。

赤、黒、ラベンダー、黄、白、緑です。

ヒスイはもともと白っぽい色ですが クロム、鉄、チタンなどが少しずつ入ることで色が変化します。

緑色のヒスイはクロムが入ったもの 。

黄、赤は酸化鉄、黒は炭質物が原因とされています。

以前、青いヒスイとされていた物は成分が異なる糸魚川石という新鉱物であることがわかりました。

チタンが入ると紫色になり、アメリカではヒスイといえば紫の方が人気だそうです

ロウカン翡翠のリング


最高級のヒスイは鮮やかな緑色のロウカン翡翠(インペリアルジェイドと呼ばれる物です。

ロウカン翡翠は透明度が高い深い緑色が特徴で、独特の照りととろみがあります。

古事記にも登場するヒスイ

薄い緑色の勾玉
世界中にヒスイ文化は存在しますが、
日本のヒスイ文化が世界最古である」
と言われています。

約7000年前の縄文時代の糸魚川周辺の遺跡から
ヒスイが出土されています。

ヒスイを玉に加工して、祭祀に用いたり、
権力者への贈り物に使われたり、
諸国への交易に利用していたと思われます。

古事記」に糸魚川周辺の巫女、
奴奈川姫(ぬなかわひめ)が登場します。

(「古事記」では
高志(こし)の沼河比売(ぬなかわひめ)
と表記されています)

出雲にいた大国主命(おおくにぬしのみこと)
美人で賢いと評判の奴奈川姫に求婚に行きます。

八千矛神(やちほこかみ・大国主命のこと)の歌物語といって
「古事記」の中でも、特にロマンチックなシーンですので、興味のある方はこちらをご覧ください

参考記事

 

実際には大国主命が熱心に奴奈川姫に 求婚したのはヒスイの原産地を掌握したかったからと されています

 

祭祀のさかんだった出雲にとって、 勾玉と巫女王(奴奈川姫)は、 どうしても手に入れたいものでした。

結婚をして出雲に行ったものの、奴奈川姫は勾玉の製造方法を教えることを拒否し、 出雲から逃走します。

しかし追っ手に追い詰められ、最後は自害したといわれています。

これはただの神話のように思われていましたが、 出雲から出土したヒスイは全て糸魚川周辺で採れた物だと
昭和になって証明されました!!

下の写真は糸魚川駅前にある奴奈川姫像です。
ヒスイを持ってますね!

補足 古代メキシコのヒスイ

ヒスイというと、日本や中国の物のような印象があるかもしれませんが、古代メキシコでも仮面や装飾品に多く使われていました。

東京国立博物館で開催されている「特別展「古代メキシコーマヤ、アステカ、テオティワカン」でいくつか見ることができます。

古代メキシコヒスイ文化は約3500年前なので、日本ほど古くありませんが、ネックレスなどにされています。

メキシコのマヤ文明の首飾り
また、テオティワカン文明では武器のような物としても使われていたようです。

メキシコのテオティワカン文明では錐にも

ヒスイの主な産地

・日本 🇯🇵
・ミャンマー 🇲🇲
・メキシコ 🇲🇽
・アメリカ 🇺🇸
・ロシア 🇷🇺
・カザフスタン 🇰🇿

「正義」のカードの 運勢と「絵の説明」

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コメント一覧
  1. 圭子 より:

    翡翠は昔から大切にしている石で、身につけると守られてるパワーを感じます。

  2. mifoco より:

    そうだ!そうだった!ギリシア神話をうらやましがってたけど日本には古事記がありましたね!

  3. みゆき より:

    大国主命って、かなり強引(笑)でも
    奴奈川姫像を見れば、追いかけたくなるのもわかるような…ヒスイの勾玉も魅力的だし。出雲の翡翠が全て糸魚川周辺で採れた物っていうのも、不思議な縁を感じるね!

    • harusan0112 より:

      越の国征服を目論んでのことのようですね。
      あくまで神話なので、出雲に、なぜか糸魚川のヒスイがたくさんある→物語を作ろう
      という流れかもしれません
      大国主命は絶世の美男という設定だから、
      現地の女性と結婚することで、あちこち
      支配。
      そして中つ国の平定をしていくという、
      ある意味、戦争より平和な方法。
      女性の人権がないですね。泣

  4. まみこ より:

    今年は災難続きなので翡翠を持って歩く事にします。新着の宝石楽しんでまーす。ありがとう

  5. 才色健躾 より:

    タロットカードの正義とは”0 ゼロ”を表す言葉と思いました。
    カードの絵にも描かれます様に心得次第にて天秤は何方にも傾くことを意味しているかのようです。
    その様な迷いに対しヒスイは導きの指針と成り得ることですね。
    ヒスイの詳細は以前、古事記のお勉強時に教えて頂き驚きました事を覚えております。
    ヒスイの代表的な配色は緑色。糸魚川周辺の土壌にはクロムは大いに含まれていることを伺えますね。

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      確かにプラスマイナスzero,
      バランスよく生きるとか考えるというイメージですね。
      ヒスイは国石ということもあって素晴らしい石言葉が並びますね。
      装飾品文化があまり発展しなかった日本。
      ヒスイ文化がありしかも世界最古だというのは誇らしいですね。

  6. さゆ より:

    主な産地は、糸魚川だと思いますが、日本でこんなにきれいな石が古代から取れていたのだと思うとほっこりします。
    昔から、採掘というより、一つ一つ採石していたのでしょうか?
    色は、紫はありますが、青はないのですね。
    写真のように、あんまり透明でないのをよく見ますが、中には、透明なのもあるんですね。高価でしょうね。
    ずっと着けていても、曇ってしまわず、光沢が増すらしいです。普段使いに良いですね。

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      古代はおそらく「小石の中から美しい物を見つける」という感じだったのではないでしょうか。
      コシの国は一大都市でした。
      記事の中のカラフルなヒスイの写真は宝石展の物ですが、青も入ってますね。
      正確には糸魚川石という違う石でも、昔からヒスイと呼んでいる物なのかもしれません。
      ヒスイの中透明度が高いといっても、いわゆる「向こう側が見える」ような物ではなく、トップの写真のようなロウカン翡翠を指すようです。
      ヒスイは割れにくいので普段使いにいいですね、でも傷つかないように注意ですよ!

  7. ミカリン より:

    中国で翡翠が人気なのは、長寿、福寿、知恵等の意味合いがあるからでしょうか?日本の古代、勾玉が翡翠で作られていたのも、石になんらかの意味合いを見出していたからでしょうか?個人的には紫の翡翠が好きです

    • harusan0112 より:

      ありがとうございます♪
      中国のことはよくわかりませんが、古代日本のヒスイ文化は祭祀で使うという役割りが強かったようです。
      そうなると長寿や五穀豊穣、子孫繁栄というのが基本的な祈りですね。
      美しいヒスイに祈りを込めていたのではないでしょうか。

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