【湯河原沸石】(ユガワラライト)櫻井欣一氏らが発見した新鉱物

湯河原沸石(ユガワラライト)は1952年に神奈川県湯河原温泉の不動滝から発見された日本産新鉱物です。

日本産新鉱物とは

日本で新たに発見され、国際的に公認された鉱物です。

新鉱物の名称は、通常、その鉱物の産出地、発見者(申請者自身が発見者である場合を除く)、著名な鉱物学者、性質に基づいて命名されることが多いです。

湯河原沸石(ユガワラライト)について

沸石は、温泉活動により火山岩のすきまや脈の中にできる鉱物で、酸によって加熱していくと、沸とうするように溶けることから沸石と呼ばれています。

湯河原の温泉地で確認された沸石は濁(だく)沸石、モンデン沸石、剥(はく)沸石、菱(りょう)沸石など7種類あります。

湯河原沸石の産地は、湯河原温泉の泉源とほぼ一致していることから、湯河原沸石は、温泉と密接な関係があると考えられています。

湯河原温泉

湯河原沸石(ユガワラライト)の名前の由来

アマチュアの鉱物学者の櫻井欽一氏などによって1952年に湯河原温泉の不動滝から発見された沸石であることから「湯河原沸石」と命名されました。

英語表記は「yugawaralite」です。

櫻井欽一氏について

櫻井欽一氏は東京、神田にある老舗の鶏鍋屋鍋屋「ぼたん」の御主人でいらっしゃいましたが

その傍ら独学で鉱物学を修めました。

「ぼたん」さん この写真はWikiからお借りしました

櫻井氏は湯河原沸石のほかに1954年にはは亜砒藍鉄鉱 (parasymplesite)を新鉱物として発表し1964年に紫綬褒章を受賞されました。

櫻井欽一氏の功績を讃え、

1965年に兵庫県生野鉱山で発見された新鉱物が櫻井鉱 (sakuraiite)

1981年に静岡県河津鉱山で発見された新鉱物が欽一石 (kinichilite)

と命名されています。

湯河原沸石(ユガワラライト)の成分

湯河原沸石(ユガワラライト)はカルシウムとアルミニウムを含む珪酸塩鉱物です。

💎参考記事 

「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類

化学組織は

CaAl2Si6O16・4H2O

と表されます。

一般的な沸石は塩酸に溶けるのですが湯河原沸石は溶けません。

参考

Ca:カルシウム Al:アルミニウム

Si:珪素 O:酸素 H2O:結晶水

湯河原沸石(ユガワラライト)の結晶系

結晶系は単斜晶系です。

湯河原沸石(ユガワラライト)の硬度

モース硬度 4.5

💎参考記事 

石の硬度を表す「モース硬度」

湯河原沸石(ユガワラライト)の劈開性

一方向に完全です。

💎参考記事

鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?

湯河原沸石(ユガワラライト)の靭性

湯河原沸石(ユガワラライト)は脆い鉱物です。

湯河原沸石(ユガワラライト)の色

無色、白、ピンク、褐色があります。

この写真はWikiからお借りしました

湯河原沸石(ユガワラライト)の光沢

真珠光沢、ガラス光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

湯河原沸石(ユガワラライト)の石言葉

湯河原沸石(ユガワラライト)の石言葉は今のところ無いようです。

湯河原沸石(ユガワラライト)の誕生日石

湯河原沸石(ユガワラライト)は「366日宝石図鑑」で12/11の誕生日石に選ばれました。

湯河原沸石を発見した櫻井欣一氏は

1912年12月11日生まれです。

湯河原沸石(ユガワラライト)の主な産地

湯河原沸石(ユガワラライト)の主な産地は

・静岡県伊豆市

・ニュージーランド🇳🇿

・イタリア🇮🇹

・インド🇮🇳

です。

発見地の湯河原町の不動滝一帯では天然記念物に指定されているので、採取はできません!

湯河原沸石(ユガワラライト)の発見地 湯河原町の不動滝の風景




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