【ヨハンセナイト】(ヨハンセン輝石)日本でも産出!マンガン鉱物
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ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)はマンガンを主成分とする輝石の一種でヘデンバージャイト(灰鉄輝石)やダイオプサイド(透輝石)と固溶体を作ります。

日本でも岡山県の大名草鉱山や新潟県の赤谷鉱山、静岡県の河津鉱山、埼玉県の秩父鉱山などから産出されています。

輝石とは

珪酸塩鉱物の一種で多くの火成岩や変成岩に含まれるる代表的な造岩鉱物です。

色は無色・緑色・褐色・黒色などで、ガラス光沢。

また、二方向の劈開が顕著なのが特徴です。

ダイオプサイド この写真はWikiからお借りしました

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)について

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)は主にマンガンを含むスカルン鉱床や熱水鉱脈で発生します。

スカルン鉱床は

地殻活動によって形成される熱水鉱床の一種です。

高温の熱水が、石灰岩や苦灰岩といった炭酸塩岩に浸透し、化学反応を起こすことで、鉱物が濃集して鉱床を形成します。

この過程では、元の岩石が、輝石やガーネットなどの新たな鉱物に置き換えられることがあり、それがスカルンです。

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)の名前の由来

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)はアメリカ合衆国オレゴン州のボヘミア鉱山地区やメキシコ・プエブラ州のテセラ・デ・オカンポなどの産地において、

1930年代初頭にアメリカの地質学者ウォルデマー・T・シャラー(Waldemar T. Schaller)らによって新鉱物として確認・特定されました。

学名は、シカゴ大学の岩石学者・地質学者であるアルバート・ヨハンセン(Albert Johannsen)教授にちなんで「Johannsenite」と命名されました。

和名はそのまま「ヨハンセン輝石」です。

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)の成分

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)はカルシウムとマンガンを含む珪酸塩鉱物です。


💎参考記事 

「鉱物はどのように分類するか」化学組織から分類する方法と種類

化学組織は

 CaMnSi2O6 

と表されます。

参考

Ca:カルシウム Mn:マンガン

Si:珪素 O:酸素

ヨハンセナイトとダイオプサイドとヘデンバージャイト

ヨハンセナイトとダイオプサイト、ヘデンバージャイトは固溶体を成す関係です。

ダイオプサイド (CaMgSi2O6)

のMg が Fe2+ に置換したものは

ヘデンバージャイト  (CaFe2+Si2O6)

ダイオプサイトのMg が Mn に置換したものが

ヨハンセナイト (CaMnSi2O6) です。

この3つの鉱物は、共通の化学式 CaMSi2​O6​ を持ち、M に入る金属元素(Mg, Fe, Mn)の違いによって名前が変わります。

(表はAIに作成してもらいました)

                    ダイオプサイト (Diopside)
                        CaMgSi2O6
                           / \
                          /   \
                         /     \
                        /       \
                       /         \
                      /   固溶体  \
                     /    (混晶)   \
                    /               \
ヘデンバージャイト <-----------------> ヨハンセナイト
 (Hedenbergite)                      (Johannsenite)
  CaFeSi2O6                            CaMnSi2O6

端成分と化学組成の比較

M の位置に入る主要な金属元素の違いは以下の通りです。

鉱物名英語名主な化学組成含まれる金属元素 (M)
ダイオプサイトDiopsideCaMgSi2​O6​マグネシウム (Mg)
ヘデンバージャイトHedenbergiteCaFe2+Si2​O6​鉄 (Fe2+)
ヨハンセナイトJohannseniteCaMn2+Si2​O6​マンガン (Mn2+)
  • ダイオプサイト ─ ヘデンバージャイト系列: 自然界で非常に一般的です。マグネシウム(Mg)と鉄(Fe)が互いに置き換わることで、連続的な固溶体をつくります(中間的なものはサリト輝石/Saliteなどと呼ばれることもあります)。
  • ヨハンセナイトの立ち位置: マンガン(Mn)を豊富に含む特殊なスカルン環境(熱水鉱床やマンガン鉱床)などで、ダイオプサイトやヘデンバージャイトの鉄・マグネシウム部分がマンガンに置換されることで生成されます。

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)の結晶系

結晶系は単斜晶系です

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)の硬度

モース硬度 6.5

💎参考記事 

石の硬度を表す「モース硬度」

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)の劈開性

劈開は二方向に完全です

💎参考記事

鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)の色

水色~青緑色、白色、褐色などがあります。

ヨハンセナイト この写真はWikiからお借りしました

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)の光沢

ガラス光沢、(風化すると)樹脂光沢

💎参考記事 

金属や石の印象を左右する7つの「光沢」 

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)の石言葉

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)の石言葉は今のところ無いようです。

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石) 誕生日石

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)は「366日宝石図鑑」で12/3の誕生日石に選ばれました。

ヨハンセナイトの命名の由来となったアルバート・ヨハンセンは

1871年12月3日生まれです。

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)の主な産地

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)の主な産地は

・アメリカ🇺🇸

・イタリア🇮🇹

です。

ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)の発見地 アメリカのオレゴン州の風景

クレーターレイク



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