『アフタータロット』とは
「アフタータロット」は「ウェイト版タロットカード」の少し後を想像して描いたカードです。(2016年 イタリア・LO SCARABEO社製)
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[恋人]の『アフタータロット』
[恋人]の『アフタータロット』の解説書
*はるさん的和訳*
[恋人]は「選択と結果」のカードです。「愛と情熱と献身」のカードですが、「コミュニケーションと明瞭な考え」のカードでもあります。
恋人たち、、、アダムとイブはエデンの園で恥じらうことなく裸で立っています。
雲の上で、大天使ラファエルが2人の様子を見守っています。
ラファエルは、アダムとイブが禁断の果物を食べてしまうか、見張っているのです。
その間に、アダムとイブに果物を勧めた蛇が芝生の間からこっそり逃げようとしています。
参考記事
[恋人]の『アフタータロット』
*はるさん的見解*
[恋人]の「アフタータロット」は「楽園追放」の寸前の場面のようです。蛇に「善悪の知識の果物」を食べるように勧められたイブは、一口食べた後、アダムにも勧めています。
アダムは手を伸ばしているので、自分の選択と意思で食べてしまうのでしょう。
旧約聖書に出てくる「アダムとイブ」のエピソードは「死や短命」にまつわる「バナナ型神話」の一つでもありますが、「人間の罪」の始まりでもあります。
禁断の果実を食べてしまったことによって、人間は不老不死の生き物ではなくなりました。
そして「食べてはいけない」と言われていたものを食べてしまった後ろめたさから、裸では恥ずかしいと思う気持ちが生まれました。
「アフタータロット」では大天使が、「アダム、お前は食べるなよ」と、願いながらも2人の処分と罰を考えているところなのでしょう。
子孫繁栄のために「妊娠はさせてあげようかな、でも出産の苦しみは味わせようかな」とか「労働をさせようかな」など思い巡らせているのかもしれません。
動物の「蛇」という生き物は、それほど賢い動物ではないので、この「蛇」は「悪い天使の化身」だと思われます。
「蛇」は「神に反逆するように勧める天使」という「堕天使」を象徴する存在として描かれているようです。
なお、「アフタータロット」の解説書には、2人を裁く天使が「大天使ラファエル」、と書かれていますが、聖書には「神」と書かれているようです。
参考
ミケランジェロ作「原罪と楽園追放」
「アダムとイブ」を題材にした絵画はたくさんありますが、一つ紹介します。これはミケランジェロ作システィーナ礼拝堂の天井画の一部の「アダムとイブの原罪とエデンの園からの追放」という絵です。
この絵を選んだのは、絵の左側に蛇(堕天使)の誘惑に負けてしまう場面が、右に2人が楽園を追放される場面が描かれていて、物語をイメージしやすいと感じたからです。
天使の厳しい姿も印象的ですね。
[恋人]のカードの運勢とクリスタル
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