

「ザ ゴールデン ジュビリー ダイヤモンド」は1985年にデビアス社が所有する、南アフリカ共和国のプレミア鉱山(現在のカリナン・ダイヤモンド鉱山)で発見された、その当時世界最大のダイヤモンドでした。
「ザ ゴールデン ジュビリー ダイヤモンド」の概要
・重さ 545.67カラット(109.134g)
・色 ブラウン
・カット ファイヤーローズクッションカット
・クラリティ 公式に公表されていません
(発掘時に大きな亀裂があり、インクルージョンやクラックがあったことは確認されています)
「ザ ゴールデン ジュビリー ダイヤモンド」について
「ザ ゴールデン ジュビリー ダイヤモンド」は産出された当初濃い色だったため「名もない褐色の石」と呼ばれ醜いアヒルの子のように扱われていました。
価値を上げたのはカットのマエストロ、ギャビ・トルコフスキーによる新しいカッティングによるものでした。
多くのインクルージョンが存在したため、カットや研磨には大変な困難がありましたが2年かけて美しいカットに仕上がりました。

「ザ ゴールデン ジュビリー ダイヤモンド」の名前の由来
この大きなブラウンダイヤモンドは1996年にデビアス社が展示したタイのBOIフェアで、タイの実業家グループが約600万米ドルでこの石を購入されました。
プーミポン・アドゥンヤデート国王の即位50周年(ゴールデン・ジュビリー)の機会に、実業家たちは共同で国王に献上しました。
名前のなかったこの宝石は「ザ ゴールデン ジュビリー ダイヤモンド」と呼ばれるようになりました。

ザ ゴールデン ジュビリー ダイヤモンドの歴史
ザ ゴールデン ジュビリー ダイヤモンドは
1985年に南アフリカのプレミア鉱山で発掘されました。
カットされる前は755ラット(151g)です。
1988年に行われたデビアス社の創業100周年記念事業の先陣を切る石として選ばれましたが
「名もない褐色の石」と呼ばれ、価値は高くありませんでした。
その後、デビアス社がカットのマエストロであるガブリエル・トルコフスキー氏を雇い、カットを施します。
ガブリエル・トルコフスキー氏はダイヤモンドのカットを担当するとともに、無色(Dカラー)のセンテナリー・ダイヤモンド用に開発中だった特別な工具やカット手法のテストを行いました。
1996年、デビアス社がタイのBOIフェアでこのダイヤモンドを展示すると、タイの実業家グループがこのダイヤモンドを購入し、プーミポン・アドゥンヤデート国王の即位50周年(ゴールデン・ジュビリー)の機会に、献上しました。
当初はゴールデン・ジュビリーを王笏に装着する予定でしたが、その後の計画では御璽に取り付ける予定となりました。
現在は王室の宝物(レガリア)の一部として王宮に保管されています。
「ザ ゴールデン ジュビリー ダイヤモンド」は
ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世による教皇の祝福を受けました。

また、タイの仏教最高僧正からも祝福を受けています。
ブラウンダイヤモンドの成分
ダイヤモンドは炭素のみからなる鉱物です。
化学組織は
C (炭素)
です。
ブラウンダイヤモンドは地圧による結晶格子の歪み(塑性変形)が原因で、非常に多く産出されます。
ブラウンダイヤモンドの結晶系
結晶系は立方(等軸)晶系です。

ブラウンダイヤモンドの硬度
モース硬度 10
💎参考記事
ブラウンダイヤモンドの劈開性
四方向に完全!
💎参考記事
鉱物の割れ方「劈開」ダイヤモンドは傷がつきにくいけれど割れやすい?
ブラウンダイヤモンドの靭性(衝撃に対する強さ)
ブラウンダイヤモンドはガラスや水晶と同等から、やや強い靭性です。
決して割れにくくないので大切に扱いましょう🤎
ブラウンダイヤモンドの光沢
金剛光沢
💎参考記事

価値が高いカラーダイヤモンド
カラーダイヤモンドにはさまざまな色がありますが、ピンク、ブルー、レッド、グリーン、パープル、バイオレット、オレンジ、イエロー、ブラウン、ブラック、グレー、ホワイトの12色に分けられるとされています。
カラーダイヤモンドのなかでも特に希少価値が高いとされているカラーは、「レッド」「ブルー」、そして「ピンク」です。

カラーダイヤモンドの発色原因
| カラー | 主な発色原因 | 詳細と特徴 |
| ピンク | 結晶構造の歪み | 結晶格子が塑性変形(地中の強い圧力による歪み)を起こすことで特定の光を吸収します。 |
| ブルー | ホウ素(B)の混入 | 結晶内部にホウ素原子が取り込まれることで赤色光を吸収し、青く見えます(半導性も持つ)。 |
| レッド | 結晶構造の極度な歪み | ピンクと同じメカニズムですが、構造の歪みがより強烈に生じることで濃密な赤色になります。 |
| グリーン | 自然の放射線照射 | 地中でウランなどの放射線を受けることで炭素原子が本来の位置から弾き飛ばされ(原子欠陥)、緑色に発色します。 |
| パープル | 結晶構造の歪み + 水素(H) | 塑性変形による構造歪みに加え、微量の水素原子が関与していると考えられています。 |
| バイオレット | 水素(H)の混入 | パープルより青みが強く、高濃度の水素原子の存在が深く関わっているとされています。 |
| オレンジ | 窒素(N)の集合構造 + 原子欠陥 | 窒素原子の特定の集まり方(Aセンター等)と結晶欠陥の相互作用によって鮮やかな橙色を生み出します。 |
| イエロー | 窒素(N)の混入 | 最も一般的な不純物である窒素原子が炭素と置き換わり、青色光を吸収するため黄色に見えます。 |
| ブラウン | 結晶構造の歪み | ピンクと同様に地圧による結晶格子の歪み(塑性変形)が原因で、非常に多く産出されます。 |
| ブラック | グラファイトや鉄鉱物の内包物 | 微細なグラファイト(石黒)や磁鉄鉱などの暗色鉱物が大量にインクルージョンとして入ることで黒く見えます。 |
| グレー | 水素(H)または過剰な不純物 | 高濃度の水素混入や、微小なグラファイトインクルージョンが薄く分散することで生じます。 |
| ホワイト | 微細な乳白色インクルージョン | 超微細なインクルージョンが光を散乱させる(チンダル現象)ことでミルキーな白になります。 |
「ザ ゴールデン ジュビリー ダイヤモンド」の価値
ゴールデン・ジュビリー・ダイヤモンドの価値は、400万~1200万米ドルの間と考えられています。
オークションで売却された場合、著名人(タイ王室)とのゆかりによる付加価値が付くため、これを大きく上回る価格で落札される可能性が高いとされています!
ブラウンダイヤモンドの石言葉
ブラウンダイヤモンドの石言葉は
・威厳
・カリスマ性
・明るさ
・セクシー
です。

「ザ ゴールデン ジュビリー ダイヤモンド」 誕生日石
「ザ ゴールデン ジュビリー ダイヤモンド」は「366日宝石図鑑」で12/5の誕生日石になりました。
タイのプーミポン・アドゥンヤデート国王は
1927年12月5日生まれです。
ブラウンダイヤモンドの主な産地
ブラウンダイヤモンドの主な産地は
・南アフリカ共和国🇿🇦
・ブラジル🇧🇷
・ボツワナ🇧🇼
です。
「ザ ゴールデン ジュビリー ダイヤモンド」の発見地 南アフリカ共和国のカリナン鉱山
(写真はいずれもWikiからお借りしました。)

カリナン鉱山はデビアス社が所有する鉱山です。
1902年に「プレミア鉱山」として開かれ、現在も採掘を続けています。

1905年には カリナンの原石となる3106カラットある史上最大のダイヤモンド原石が
1966年 テーラー・バートンの原石が
1986年7月17日 - センティナリー・ダイヤモンドの原石が発見されるなど、他にも有名なダイヤモンドが発掘されています。
2003年11月 - 開鉱100周年の式典でカリナン鉱山に名称変更しました。
















