[審判]の絵にも登場!大天使ガブリエル
ボティッチェリ「受胎告知」1485年

「大天使ガブリエル」って誰?

この記事は、キリスト教に於ける 「大天使ガブリエル」について 記述します 「大天使ガブリエル」とは、、、 ウェイト版のタロットカードを ご存知の方には 「審判」の絵に登場する ラッパを吹いている天使です 参考記事 絵画がお好きな方なら、 多くの画家が描く「受胎告知」 でお馴染みの「天使」です
レオナルド・ダ・ヴィンチ「受胎告知」1472〜5年
ちなみに、絵画でのマリアさまは 「天の真実」を意味する 青いマントをかけていることが 多いです 参考記事
ルーベンス「受胎告知」1610年
「大天使ガブリエル」は 「旧約聖書」の「ダニエル書」 (BC165年頃)には「解釈の天使」 としてダニエルにヴィジョンを 説明する天使として登場します (そこでは「ペルシャの天使長」と 戦う戦士です)

そもそも「大天使」って何?

「大天使」とは天使たちの階級、 ヒエラルキア(聖秩)の一つです 天使の社会はタテ社会なのです
「天上位階論」による天使の階級
「大天使」は上から8番目! 下位三隊に属します キリスト教では ミカエル、ラファエル、ガブリエルの 3人の「大天使」がいます 「大天使」の役割は 「神の意思を人間に伝える」 ことです 上位6個は、姿がなく 「霊的な存在である」 と言われており、 人前に現れないので 書物や絵画で目にすることも あまりありません

天使の階級、ヒエラルキア(聖秩) は誰が決めたか

5世紀末の神学者 「儀ディオニュシオス・アレオバギデス」 と言われています 彼が著した天使の解説書 『天上位階論』によると、 「天使は大きく3つの階級に分かれ、 それぞれがさらに3つに分かれて 9階級をなす」そうです 「天上位階論」は天使について 詳しく論じ、階級を決定した 書物です その後の「天使論」に圧倒的な 影響を与えました ちなみに「ヒエラルキア」という言葉は 儀ディオニュシオス・アレオバギデスが 最初に使ったものです

「大天使ガブリエル」について

新約聖書の「ルカによる福音書」 によると 「大天使ガブリエル」は 「祭司ザカリアのもとに現れ 洗礼者ヨハネの誕生を告げた」 「マリアさまのもとに現れて イエスキリストの受胎告知をした」 と、されています
レオナルド・ダ・ヴィンチ「洗礼者ヨハネ」1513〜6年
また、 聖書本文に名前は出てこないけれど 「最後の審判の時にラッパを鳴らし 死者を蘇らせた」 のもガブリエルと言われています 『ダニエル書』では勇敢な戦士でしたが 新約聖書でのイメージが強くなり 絵画では女性的に描かれることが 多いのが特徴です

「大天使ガブリエル」についての その他の文献

ダンテ「神曲」
ダンテの『神曲』天国編で キリストが昇天する時に 登場します ミルトンの『失楽園』では、 ミカエルと共に「天使軍」として 堕天使ルシファーを撃つ場面で 活躍します 「ベリー公のいとも華麗なる時祷書」に 墜落する美しいルシファーが描かれています
「ベリー公のいとも華麗なる時祷書」1413年頃
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